第22話 これからのこと

 『俺は最強の生物になる』といってもどうすればいいかがわからなあ。


『とりあえず下層に行ってみるか。』


【それが良いと思います。】


『お久しぶりですね【鑑定】さん。』


 ん?誰と話しているかって?

それは、スキルが進化して【鑑定】が【世界の言葉】というスキルに変わってから、たまに話し相手になってくれる。


『【鑑定】さんだ!!』


【あなたは誰に私の説明をしているのですか

……やはりあなたは読めない】ボソボソ


 ? 最後のほうが聞き取れなかったな。


『それにしても【鑑定】さん、中層を攻略するにはどうしたらいいの?』


【それはあなたのステータスを見ればわかります。……多分……。】


 何そのあやふやな回答は……


 それにしてもステータスをみればわかったのか…まさか!?


『ステータス!』


 俺はなにかに勘づいて急いでステータスを開いた。


____________________


名前:なし  Lv20max 進化可能

種族:キラースコーピオン  R:C+

体力:400/400   魔力:100/100

攻撃力:143    防御力:125(+80)

魔法攻撃力:61  魔法防御力:125(+80)


スキル:世界の言葉 アイテムボックス

    身体能力強化Lv5

    猛毒針Lv4 環境耐性Lv2 

威圧 (殺) 危機察知能力Lv3

    挟み込みLv6 噛み砕きLv9

    魔導の心得 気配遮断Lv4

    影魔法Lv1 隠密Lv3

    暗器収納 精神強化Lv6

    


称号:ゴブリンキラー 表層の覇者

   殺戮者 人類の敵


____________________


 あれ? もう進化できるの?


【はい、進化できます。】


『サラッと心の中を読むのやめてくださませんかね?』


【嫌です………面白いんだもん…】ボソボソ


 また最後の方が聞こえなかった。


【そんなことよりも、進化しなくて良いんですか?】


 流したな


『そうだな進化するか。

 さて、鬼が出るか蛇が出るか気になるし』


【そんなものは出ません。】


 オッフ、鋭いツッコミだ

 そんなことよりも、進化先だ。


____________________


進化可能:ビッグスコーピオン

     サイレントスコーピオン

ユニーク:ウミサソリ

____________________


【やったじゃないですかユニークがありますよ!!】


 そんなことよりも鑑定してくれよ


【しょうがないですね~】


 心を読まれているだと!?


【いつでも読んでいますよ。】


 まじかよ


ビッグスコーピオン:スコーピオン種の大き

    くなったやつ

サイレントスコーピオン:キラースコーピオ

    ンの進化した姿。隠密が得意。

ウミサソリ:海に適応したサソリ。水中で活

    動できる。


『少し雑だな。』


【ほう、文句を言うんですか?あなたは喋り相手を失うことになりますよ。】


 それは嫌だな。


【でしょでしょ!!】


 それにしても、選択肢が一つしかない気がするな。


『俺が選ぶのはこれだ!!』

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る