南徳市の節(他の都市と時系列めちゃくちゃなので、いろんな章を何回も読み返してみて)
俺、企画部企画政策課アイドル担当係に就任
合併したのは自治体だけではない。学校もまた、例外ではなかった。
高校に関しては、この市・南徳市の地域の高校も統廃合を繰り返し、一つだけになってしまった。少子化の影響をもろに受けている。過疎地では子供を産む能力がある人がほとんどいなくなっていく。
この時代ではその能力があるのは身体的な女性だけではなくなってはいるのだが……。
受精卵で体外出産も可能となった。
母親の体で妊娠は必要なくなった。歳を重ねてからでも受精卵をきちんと凍結しておけば、閉経を迎えても、子どもを授かることができるようになっている。それにも関わらず、少子化は進展していった。
この市だけではない。気づけばこの状況である。
市唯一の高校もその過疎化に拍車をかける一因になっている。そこにいる教師どももまるで都会の大学に行かなくてはいけないことのように指導をしていた。まさに人材輩出機関と名乗るのに相応しいだろう。
さて、俺が何者か語ろう。俺はその南徳市で納得の行くような仕事をしたいと思っている。もう少し具体的に書かないとダメか。
南徳市の企画部企画政策課で主事として勤めている天羽翔航と申します。
俺の生まれた頃は置き字ブームにより、特段読む訳ではない字を置いておくことが流行っている。
年齢は二十六歳。県外の大学を卒業して帰ってきた出戻り組である。職業はさっき書きましたので、そちらを参考にしてください。趣味は勉強。ホログラムコンテンツのアイドルを追っかけもしているのはここだけの秘密。と、こんなもんで自己紹介は済んだかな?
さてさて、現状も書いておこう。梅の花が膨らみはじめた頃、南徳市の市長のいつもの思いつきで、今年の四月からアイドル企画をすることになった。市長は二○四十年代から市長を勤めている。それなりに人望もあるのだろう。まぁ、よくある町おこし的な発想で、他でも流行っているから、うちでもやろうみたいな短絡的発想を我々に押し付けてくる玉に瑕な面もある。庁舎は人口の減少と反比例してますます輝きをます中で、輝いている人も探し出せとのお達しだった。
「無理難題だなぁ。無難にこなしておけばいいか?」と内心あったサボり魂もドクドクと輝きだしている俺がいる
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