第五章 いい刺激
第22話 依岡くんとデー…出かける日
実はこの前撮った
誰にも見せれない。
秘密だから。
今日は依岡くんとデー…出かける日。
私の好きなことを知りたいから好きなように過ごしていいって言われたから、たくさん考えちゃった。
楽しみだなぁ…!
服装もかなり悩んだ。
天気いいし、キャップとか被ってみたりして。
緑のゆるっと着れるTシャツを…ショーパンにインして…!
「うん!可愛い!」
あんまり慣れてないけど化粧なんかもして、カワイく………鏡にお姉ちゃんが映っている。
「
「お姉ちゃんおはよう」
「そんなに足出して…はは〜ん?さては彼ピか?」
「違っ…⁉︎依岡くんとはまだそんなんじゃないし!」
「ふーん?まだ友人関係の依岡くんとデートねぇ。どれ、私が可愛くヘアメイクしてやんよ!」
「えっ、い、いいよ!自分で…」
「何遠慮してんのよ。可愛くしていかないと依岡くん振り向いてくれないぞ〜?」
そう言って私の髪を整え始める。
「…ありがとうお姉ちゃん」
「あの男嫌いの憂希美がデートなんてね〜。やっぱモデルやり始めて変わったね」
「…変われてるかな、私」
「うん。一生懸命頑張ってる今のアンタは最高に輝いてるよ。こうやって私からどんどん離れていっちゃうんだろうなぁ…」
「そ、そりゃいつまでもお姉ちゃんに迷惑かけれないし…。私だってやる時はやるんだから」
「偉い偉い。でも頑張りすぎちゃダメだぞー。辛くなったらお姉ちゃんが助けてあげるから安心しな。はい、セット終ーわりっ」
お姉ちゃんがセットしてくれた髪には見覚えのないシュシュが付いていた。
「…?このシュシュは?」
「これから頑張る憂希美にプレゼント。私が使ってたお古だけどね」
「…可愛い」
「でしょ?これでいっちょ頑張ってきな!」
「本当にありがとう、行ってくる!」
こうして私は楽しみな気持ちを抑えきれずに少し早くに家を出た。
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