第二章 まだ胸は張れない
第7話 調子に乗ってごめんなさい!
また何週間か経ち、私の写真が掲載された雑誌も発売された。
全然端っこの小ちゃい写真だけど、本当にモデルの仕事が出来てるんだって、実感が湧いてきてとても楽しい。
いつも見てる雑誌に自分が載ってるというのは、なんだかむず痒いけど、嬉しいものは嬉しい。
いい気持ちで学校に向かえそう。
そう思った矢先に、面識のない上級生らしき男の人たちが声をかけてきた。
「ねえシラサワさん」
「…っ、えっと…どこかで会いましたっけ…?」
怖い…。
「会った会った。ちょっと話したいことあるから来てくんね?」
「さ、こっちこっち」
「あのっ…やめてください…絶対初対面ですよね⁉︎」
そうして人目のつかない場所に連れられてしまった。
服のポケットを漁ったと思ったら、何か紙切れを見せてきた。
「これキミでしょ?」
「…!」
そう言って見せてきたのは私の写真が掲載されている雑誌の切り抜きだった。
「やっぱりなぁ〜うちの生徒がこんなのやってるなんて驚きだな!」
「本物の方が可愛いな?ていうか…でっか…」
胸に視線を感じる…。
「なあ仲良くしようぜ」
「や、やめてください!」
怖い怖い怖い怖い!ごめんなさい!
やっぱり撮るんじゃなかった!
モデルなんて私には向いてないです!
もうダメだと思った瞬間、どこかで聞いたような落ち着いた男の子の声がした。
「おい」
そう思った瞬間、鈍い音と共に上級生達が吹き飛ばされ………吹き飛ばされてる⁉︎
「あ? ッブ⁉︎ 」
「
…?…??
何?何?何が起こってるの?
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