第23話 ジョイくんとリリちゃん

ジョイくんはスコティッシュフォールド、リリちゃんはブリティッシュショートヘアの猫ちゃんです。

お打合せの時はジョイくんは近くにきて撫でさせてくれました。

リリちゃんはキャットウォークの天井近くの一番上にいて横になっていました。

リリちゃんは他人がお部屋に入ってくるとどこかに逃げてしまうとのことでした

もちろんそこから降りてくることはないので顔を見たくて下から見上げましたが一番上のそのスペースは箱状になっていて顔がよくみえません。

お世話の時もきっと私が来ると隠れてしまうと思うので、リリちゃんの顔を見ることはできないかもしれないなぁーと思いました。

お打合せで会えたので良かったっていう感じでした。

最初のお世話の日お部屋に入っていくとリリちゃんはお打合せの時と同じところにいました。

きっとどこかに隠れてしまっていると思っていたので意外でした。

ジョイくんはすぐに出てきて目をまん丸くして驚いたようなお顔で近寄ってきてくんくんしてくれました。

ご飯の食べ具合などを報告してトイレのお掃除をしてリビングに戻ってくるとリリちゃんはもうキャットウォークの一番上にいませんでした。

ああ、リリちゃん降りて行ってどこかに隠れちゃったんだ、と思い、

「リリちゃん居なくなっちゃったね!」と独り言を言いながらふと振り向くとなんとリリちゃんがすぐそこにいて私を見ています!

ええっ!リリちゃんそこにいたの⁉️

逃げちゃったんじゃなかったんだね!

他人がくると姿を隠してしまうとお聞きしていたのでちょっとびっくりしました。

私の方をじっと見ています。

リリちゃん可愛いねぇ、こんなに近くで見ること出来て嬉しいなぁ!っていいながら仕事にかかりました。

洗面所でお皿を洗ってふと見ると、

リリちゃんがご飯とお水を置いてあるところに来て私の方を見ています。

ご飯は残っていたら処分してくださいとのことでしたので袋に入れて処分したばかりです。

リリちゃん、お腹空いた?

ご飯にするね!

と近づいていってグーにした手を差し出すとリリちゃんが近くにきてくんくんしてから私の膝にグイッと頭を擦り付けました。

わぁー感激!

すぐにお家の方にLINEでお知らせして写真を送ると、まあ!リリは私以外にスリスリしません、と驚いておられました。

そしてテーブルの上にご飯を並べてそれぞれの器にご飯を選んで分けていました。

どれがどれなのか読んでみないと分からなくて

あたふたして時間がかかってしまいました。

リリちゃんは待ちきれなくなったのか、テーブルの上に乗ってきてまだ

おやつを乗せてないご飯を食べ始めました。

アハハ!お腹空いちゃったね!グスグスしていてごめんね!と笑ってしまいました。

ちょっと食べると気が済んだのか降りていってカーテンの中に入っていきました。

2日目にお世話に行くとリリちゃんは

カーテンの中にいましたが出て来てくれました。

私が洗面所でお皿を洗っていると

リリちゃんが入ってきて私の足に何度も何度もスリスリしてくれました。

とても嬉しかったです。

人懐こいとお聞きしていたジョイくんは、なんだか遠巻きにしていて逃げはしませんが近くに来て甘えたりしません。

ママに会えなくて寂しいのかなぁ〜とちょっと可哀想になりました。

3日目はお部屋に入るドアを開けるとすぐそこにリリちゃんがいました。

ジョイくんは?と見回しても姿が見えないので上を見上げると、二階の吹抜けの格子の前に伏せて手すりの間から前足と顔を出してこちらを見ています。

白い靴下を履いたようなあんよをきちっと揃えてお目目をまん丸くんしてじっと見ている姿は可愛くて思わず微笑んでしまいました。

3日目になるとリリちゃんもすっかり慣れて近くまで来て何がお話したそうな顔をして私をみています。

私がリリちゃん可愛いね!というとなんだか嬉しそうです。

ジョイくんもその日は元気よく爪を研いだりお部屋の中を歩きまわったりしてリリちゃんと仲良くしています。

お家の方にそう言われて見てみると確かにリリちゃんはジョイくんのの真似をしているのです。

ジョイくんが爪を研ぐと、リリちゃんが後から行って爪研ぎし、ジョイくんがテーブルの下にはいるとリリちゃんも入ります。

やっぱりお兄ちゃんのやることは気になるのですね。

3日目になってジョイくんとリリちゃんがリラックスしているのをみて安心しました。

カーテンの中に入ってお花が綺麗に咲いているお庭を眺めているリリちゃんの姿は幸せそうに見えました。

私も癒される光景でした。

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