第21話 よしみちゃんのこと

よしみちゃんのこと


よしみちゃんはミニチュアピンシャーの小さいワンちゃんです。

とても人懐こくて頭のいいワンちゃんです。

食べることが大好きなよしみちゃんのご飯は豪華版です。

ドライフード少量に茹でた大根やにんじん、お豆腐か凍み豆腐の戻したものキャベツを千切りしたりキャベツの代わりに小松菜をみじん切りしたりトマトを小さく切ったりトマトの代わりにりんごを切ったりすると中型犬が使うような器にいっぱいになります。

人間が食べるサラダのような感じです。

私が野菜を切ったり混ぜたりしていると横でピョーン、ピョーンとシャンプして今か今かとよしみちゃんはご飯を待っています。

お座り、お手、おかわりの合図の時はもう早く食べたくて気もそぞろで大急ぎでお手を済ませます。

よし!と同じにすごい勢い大きな口を開けてパクパクたべます。

その早いこと早いこと!

こんな小さいワンちゃんがこれ全部食べられるのかしら?なんて知らない人が見れば思うかもしれませんがみるみるうちに野菜やフードはお口に吸い込まれていきます。

あっという間に全部食べ終わります。

器はピッカピカです。

好き嫌いはありません。

食べ終わるとだいたいトイレに直行します。

よしみちゃんがトイレから戻ってきたのでトイレを見に行くと立派なウンチが出ています。

その後はテラスに出てちょっと番犬になって外の様子を覗ったりお部屋の中を歩いて回ったりしていますがそのうちにソファーにのって寝床を作ります。

くるくる回って前足で布団をカリカリ引っ掻いて、またくるくる回って引っ掻いてを繰り返して気が済むとようやく丸くなって寝んねモードになります。

ご飯を食べてお腹がいっぱいになるとよしみちゃんは眠くなってしまうのでお世話の時はご飯の前に遊びます。

よしみちゃんは色々な遊びができますが得意なのはどっちの手に入ってる?です。

最初の頃は私の右手か左手のどちらかにおやつを一粒入れておいてどっちの手に入ってる?と

お座りしているよしみちゃんの前に差し出すと、よしみちゃんは細い可愛いお手手を私のぐうに握った手の上に置いて、こっち!って合図します。

手のひらを開けてみて当たりならおやつを食べることができます。

外れるともう一度、どっちの手に入ってる?とまた当てっこします。

おやつの数は決まっていますが楽しく遊んでおやつも食べることができます。

この遊びも進化して手の代わりに小さい紙コップを2つ使ってどちらかにおやつを入れて紙コップを入れ替えたりずらしたりしてやるようになりました。

よしみちゃんは嬉々として紙コップを上から押さえる私の手にお手手を乗せて、こっち!と合図します。

本当に頭が良くてやり方をちゃんと理解しているのには感心します。

普段ママと色々な遊びを覚えては楽しんでいるとのことで私がお世話に行く時は「よしみがこんなことが出来るようになったので遊んでみてください!」と言われます。

いっぱい遊んでご飯もしっかり食べて

よしみちゃんは人生?犬生を充分に楽しんでいるように見えました。

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