最大のモテ

第28話

「おい亮介〜」


「え、あぁどうも」


柴田尚兎しばたたかとさん。近所の住民で兄貴の友達。買い物に行く途中で出会った。


「お前、女と住んでるって?」


「はぁ、そうです…」


「で〜?無職?」


「はぁ」


「仕事紹介してやろうかー?」


「え、いや、蛇は無理」


「はぁ?うちの仕事じゃねぇ〜よ!」


この人は自営業で、爬虫類のバイヤーを家でやってる。


「じゃあなんなんです?」


「ライブハウス受付」


「えー、あの薄暗いところ?」


「お前も来てただろ?」


「まぁ…」


無理やりチケット買わされたやつだ。歌はなぜかうまかったけど、性格が悪い。だけど、この人の息子と娘は俺になついてる。最近会ってないなぁ。


「で?働くのか?どーすんの?」


「え、今決めないとですか?」


「早く決めろや」


理不尽…


「仕事決まるまでなら…バイトで」


「よっしゃ、行くぞ〜」


えー

連行される。

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