第3話

中学、高校時代は落ち着く前世の記憶談義だが、

こと、就職活動と結婚相手において、

一定数の企業や一定数の人たちはそこに重きを

おいている。

前世において偉業を成し遂げたものや、

王族で国を統治していたものが、

就職すれば、その手腕は発揮される。

結婚相手にも穏やかな性格のものや、

能力の高いものは選ばれやすい。

個人的に同じ時代のものや、

前世繋がりがあったものとは、相性もよかったりする。

それも含めての前世判定である。

親たちの期待もハンパない。

覚醒状態が悪かったり、覚醒が遅かったりすると、

一定数の母親はヒステリックになり、

教育書を読みあさり、塾に通わせたり、

セミナーに通わせたり、

藁をもつかむ気持ちで怪しい健康食品に手を出す。

そんな親の期待は、子供からしたら

いい迷惑であるが、世の常だと思われている。

うちの親は特殊だが。


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