第4話 ももももももの牧場サーキット

牧場のお仕事を手伝うことにしたわたし達。

只今絶賛☆牛追い中!


「おー! おー! みかんここで90°カックンするのです!」

「らいかー かたあし ぶれーき で ぎゅん!」


前足を滑らせ90°がっくんドリフトを強いられる狼のみかん。

片足で片側ブレーキでぎゅんとターンする4DW人狼らいかんさん。


狼に襲われないように、牛を追い山羊を追い、羊を追うアルプスのクララが立ったの物語を彷彿させる、狼による牛追い!


牛の顔必死です。

もう目が飛び出て、舌出して、必死にひーひー!

うん。これ漫画かな? いいえ絵本風物語です!


あまりにもシュールなこの絵ずらに、勇者勇司もでんぐり返しでぐーぐぐー。



牧場主が現実逃避をしたからには、そこはもう牧場という名のサーキット!


「おー! おー!」

「わー はやいー」


「ガックン!」

「ぎゅん!」


「やるなーなのです。『もも』」

「もももーやるなー」


ピンクとピンクの意地のぶつかり合い!!



最後の最後でわたしと妖精チームが追い付かれて、おてて繋いでゴールイン!



……流石に、ももちゃんを乗せているみかんに申し訳なくて。

わたし妖精『もも』を乗せているのですが、彼女の体重数グラムですからね(しろめ



あまり好きな風習ではないですが、最近のあまあま運動会?笑

を、真似してみました。世の中への反抗期らいかんです!



でも、たまにはいいのかもしれませんね。これ。



ももxももが抱き合って健闘を称えあっています。

そして、お互い離れ際に、親指を立てて「ぐっ!」としていますよ!

あら。微笑ましい。



その横でぐーぐぐーしている勇者勇司。

寝返りをした際に、親指を立てて「ビキニアーマーぬぎぬぎ、戦士ちゃんぐっ!」と言っていますよ!

あら、いやらしい。



……嫁みかんに、御初のご挨拶としてチクりますかね?



そう思った瞬間、流石は勇者の危機回避能力です。

びくんと体を震わせてからの土下座スタイル超マッハ!


ももxももが真似して、でんぐり返しからの二度寝。



そうですね。

疲れましたよね。マッハの桃色勇者達。

戦いの後の戦士の顔になって寝ていますね。

よくお手伝いできました!


そして、きっとあの牛達は、反抗することはなく、

ももちゃんに対して一生言うことを聞くことでしょう。


この歳で狼を使った恐怖支配!

ももちゃん恐ろしい子!



 ✿


次のお仕事は……乳しぼりでした。

わたし爪は切っていますけれど、流石にデリケート過ぎて牛危険です。


なので、牧草を集めてきました。


そして牛舎をお掃除して~ふかふか牧草ベットを作ってあげます。


流石に……天敵狼2匹に追われた牛の心境を考えると

優しさの塊になってしまいます。

何せわたしは心優しい冒険者らいかんさんですからね!(どやっ


そんなこんなで、適度過ぎる運動と最高の睡眠環境をご用意させて頂きまして

牛さん達は深い深い眠りに誘われ~。

明日も一日目が覚めないらいかん魔法をついでにお見舞いして~。



これで、人手が足りないなんて言わせねぇよ( ゚Д゚)?



と、牛たちに対して3時間のベットメイキングからの

寝かしつけを終わらしたわたしは、勇者にドヤ顔をしまし……あ!



3時間、勇者土下座スタイル放置していました。

いっけね! てへっ!



丁度、ももxももも目が覚めて遊びたそうな顔をしているので、土下座勇者に遊びの命令を下し、わたくしらいかんが代わりにでんぐり返しからのぐーぐぐー。


それを、爆睡している牛達の隣で楽しみます。

因みに、狼みかんもそこで爆睡中!



後に、牛小屋で牛が腹をかきながら爆睡をしていて、

その横で、狼が気持ちよさそうに寝ている姿は、

とってもとってもシュールであったと、勇者は自伝に書いたとかなんとか?


そして、朝まで寝てしまったわたしは、

ももxももに起こされて、帰還のため御神木に向かうお時間となりました。



✿ ❀ コラボ企画作品のご紹介 ❀ ✿


☘ ひらりんさん執筆

『♡ももとすみちゃんの絵日記♡』←✿加須千花さんコラボ

https://kakuyomu.jp/works/16817330659432969521


『♡ももがんばる☆』←✿本作品コラボ

(コラボ内容:第9話(予告)→第12話 桃色の妖精 ももちゃん~連載中)

https://kakuyomu.jp/works/16817330658574171945


☘ 加須千花さん執筆

『【コラボ企画】丹迩面(たにも)の娘』

https://kakuyomu.jp/works/16817330659392541961

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る