第3話 遊び人女、遊び人女、遊び人女、勇者パーティ

牧場に着いたわたしたち。

ふ~風になったね! ももガール達よ!


「ヘイガールス! どうでしたか? わたしのよつんば4WD


「お……おー! おお! あたしマッハ!」

ももちゃんが、水中メガネを外してお目目キラーン☆彡


「うー はやー すごおい たのし!」

『もも』ちゃんが、畳んでいた羽をピーンと伸ばしてキラーン☆彡


「みかんー たのしかった?」


「あばばばば……」

狼みかんは、目を回しながら涎だら~ん☆彡 きちゃない(´・ω・`)


さて、懐かしさの余り勇者に会いに来たのはいいですけれど、どうしましょうかね?

取りあえずは、わたしと妖精の『もも』ちゃんが自分達の世界に帰れる算段を付けなくちゃですね。


それも含めて農夫な勇者に相談してみましょうか。


 ✿


―――コンコンコンッ!!!


「頼もう~~~!」

「たのもー」

「もー」

「あばばばば」


牧場にあるお家のドアをノックします。

「ん~? はいはい。誰だろ。」


中から男の人の声がします。

この声間違いなく南勇司……彼の地の勇者ですね。


バタン――ッ!

扉が開きます。


「こんにちわなのです。」

「ももちゃんおかえりなさい。みかんもこんにち……ふぇ?」


ドタン! バタン!

南勇司は慌てて部屋の中に戻っていきます。


「ももちゃん! 動いちゃだめだからね!」

「おーおー! りょうじゅうかっこいい!」


猟友会の皆様の究極装備 ”猟銃” がわたしを狙っています。

うん。まぁ……狼顔が二足歩行ですものびっくりしますよね!


……わたしあなたの知合いですけどね(涙目 


ももちゃんを人質に取られているとでも思っているのでしょうね。

とっても、南勇司が真剣です。魔法の方が強いでしょうに。


……わたしと魔王倒したときのようにね(涙目


「はぁ……〇年前、ルイーダの酒場、ぱふぱふ……OK?」


―――ビクンッ!

勇者の身体が一瞬震えます。


「遊び人女、遊び人女、遊び人女、勇者パーティ……OK?」


―――ビクビクビクンッ!!!

勇者の身体が震えだし青ざめていきます。


「賢者ぱふぱふ、賢者ぱふぱふ、賢者ぱふぱふ、男の夢……OK?」


―――ズサ~~!!! ぷるぷる

勇者が土下座スタイル。 


シュールですね(´・ω・`)



「おーおー!」

「おー」


―――ズサ~~!!! ぷるぷる×2

ももちゃんと『もも』ちゃんが土下座スタイル。



からの、

ごろん。でんぐり返し。×2

そして、ぐーぐぐー。×2



やだ! かわいい!

ももxももが、ぱふぱふ土下座の勇者の真似して土下座スタイル

からの~でんぐり返しして寝ちゃったじゃないですか!


すぴーすぴー。

寝息がかわいい!



あ、忘れていました。南勇司。

面白いからこのまま、震えさせておきましょうかね?(笑)


「お久しぶりですね! 勇者勇司」


「ぉ……ぉひさしぶり……です。らいかんさん」


「かつての仲間に猟銃とは、とんだご挨拶ですね」


「ぃぇ……。魔物かと思いまして」(ぷるぷる)


そんなところですよね。

ももちゃんを守りたかった気持ちは伝わりましたよ?


魔物と遭遇して、本気でわたしを守るために剣を抜くのだけれど、わたしをその魔物と勘違いして刺してくるあの聖騎士の女よりよっぽどマシです。


昔はハーレムスケベ勇者でしたけど。



「まぁいいです。ところでお嫁ちゃんは?」


「ちょうど、首都まで出かけています」


「OH!EDO……江戸でしたっけ?」


「トキョです」


「残念ね。逢いたかったのですけれど」


「ところで、何故地球に?」


「あ~実はですね。かくかくしかじか」


 ◇


「なるほどですね……。それで帰る方法を考えているということですか」


「そうなのですよ。魔力を戻してぱるぷんて……と考えたのですが……」


「あ~地球でぱるぷんては、すくえにのしろちゃんが大目玉しそうですからね」


「版権だ~なんだ~かんだ~で……こわいこわい」


「僕の魔力もいろいろ分散していて、ゲートを作るには……」


「地球に世界樹かその御神木があれば、大精霊ちゃんがくれた力で飛べるのですが」


「あ、ありますよ? 御神木」


「ふぇ?」


「僕、世界樹の雫と枝貰ったので植えました。こっちで」


「あ、それで解決しそうですね。案内しなさい」


「それはいいのですが、人手が足りずに牧場から離れられないのです」


「あら、お嫁ちゃんのことですね? いいですよ。手伝いますよ」


「え? いいのですか?」


「何処にあるのかは知りませんが、流石にライカンスロープが歩いていたら、猟友会の餌食ですよ」


「わかりました。お手伝いよろしくお願いします」


わたしは、自分達の世界に帰るために、牧場のお仕事をお手伝いすることに。

折角仲良くなった「ももxもも」です。


お昼寝から目が覚めたらにしましょうかね。

わたしも……流石に魔力不足で張り切り過ぎましたね……。


お…や……すみな…さ……い…ZZZ




✿ ❀ コラボ企画作品のご紹介 ❀ ✿


☘ ひらりんさん執筆

『♡ももとすみちゃんの絵日記♡』←✿加須千花さんコラボ

https://kakuyomu.jp/works/16817330659432969521


『♡ももがんばる☆』←✿本作品コラボ

(コラボ内容:第9話(予告)→第12話 桃色の妖精 ももちゃん~連載中)

https://kakuyomu.jp/works/16817330658574171945


☘ 加須千花さん執筆

『【コラボ企画】丹迩面(たにも)の娘』

https://kakuyomu.jp/works/16817330659392541961

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