第9話

 ある意味安定した生活を営む事数日。延々とスライムを狩る中で1つ疑問に思った事はある。つまり、レベルアップ的なものの存在だ。


 頭ん中に唐突に流れるファンファーレだとか、簡素なピコンというシステム音。あるいはレベルアップしました的ウィンドウやナレーションが流れるということは一切なく。


 かれこれ500近いスライムを地面の染みにしている以上、普通のRPGであればレベルの1つや2つ、あるいは2桁くらい到達していそうではあるものの、一切そのような事はない。


名前:( )

性別:男

年齢:14

LP:100/100

MP:100/100

筋力:12/12

体力:16/16

技量:10/10

俊敏:13/13

魔力:8/8

知力:18/19

教養:150


 ステータスもあいもかわらず、何も変わって……いや待て、記憶が正しければ筋力のところは11だったように思うのだが……?


 なんというか、これがどの程度の数値なのかという事が一切わからない状態ではどう評価して良いのか分かる訳ではないが、とりあえず10%近く向上したと考えれば非常に素晴らしいようにも感じる。


 少なくとも初期値固定ではないという事はわかったわけで。上限が99や999、あるいは9999だったりそれ以上なのかはわからないが。


 雑魚オブ雑魚のスライム君が当初1発で倒せなかった事を考えれば低いという事は分かるのだが、それだってシステムがどうなってるか分からなければなんとも言えないのだ。


 例えばどんなステータスだろうが持っている武器の攻撃力から相手の防御力を引いた数値がダメージです、という可能性もあるわけで? その場合とにかく装備を更新する系の行動が最適解となるし。


 逆にちゃんと複雑な計算しているとか、あるいはステータス至上主義で装備は直接内部計算の時にステータスを補正してるだけ、例えば木の杖は加算0だけど鉄の剣は加算が5とかあった的な。


 ある程度生活が整ったら、一度調べる必要があるだろうなぁ……

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