小説を書いて見事成功を掴み取り、打算と復讐のために正史に近づき結婚もできた。
願いは叶ったはずですが、その結果は幸せとは言い難いものでしたね。
みんなのためにも、そして自分のためにも、今ここでハッキリと気持ちに決着をつけてほしいです。
作者からの返信
美波を成功に導いたものは木谷正子の遺品、赤い薔薇の描かれた万年筆でした。
美波は修を奪った美梨に強い嫉妬心と復讐心を抱き、三田正史も昂幸も奪いました。でもそれは三田正史の夫として、父としての優しさがあったからこそ。
美波は全てを手に入れたはずなのに、それでもまだ修への想いは断ち切れてはいませんでした。それでも三田正史は美波を許します。美波も自分の非を認め夫や義息と向き合うべきです。
美波は復讐のために正史に近づいて、思惑通り美梨から多くのものを奪いましたけど、それで幸せになれるわけではありませんよね。
それどころか正史さんから向けられる気持ちから目を反らしたままだと、いつまでたっても幸せになれそうにありません。
ここで全てを打ち明けて気持ちに整理をつけることは、美波のためにもなるように思えます。
作者からの返信
美波は美梨に修を奪われたことをずっと恨んでいました。美梨への嫉妬心がそのうち復讐心となり、三田正史だけではなく、美梨の愛息の昂幸までをも我が手にすることを目論みました。
美梨や修に核心を突かれ動揺する美波。それでも心の広い三田正史は美波を許します。
> 「……どうして、それを」
これは認めてしまったも同然ですね。
まあ、編集の立場にたったら、
デジタルじゃない作家の面倒は見たくないでしょうね。
> 正史さん……こんな私を許してくれるの?
現世でも、収まるところに収まったようですね。
めでたし、めでたし。
作者からの返信
否定しつつも、美波は美梨の指摘を認めざるを得ませんでした。
事実、あの万年筆がないと書けないからです。
三田は美波の嘘も全部知った上で、美波と再婚しました。現世でも三田正史は心広き男性です。