『第3話』トリプルデート
最近俺は考えている。あの可愛い天使、まどかと、俺、坂下。もう恋が成立しないのを知っているのだが、もうすぐあるクリスマスでデートに誘って、告白したい。でも一人じゃ自身が出ない。中川と、大松を巻き込むか。
「おーい」
ett?
「うわっ。びっくりした!」
「びっくりしたじゃねぇよ。おれと、大松。さっきからオマエに声かけてんだからな」
気づかなかったなぁ。
「でなに?」
「なに?じゃねぇ〜よ。さっきから相談だって言ってるだろーが」
「何の相談?」
「俺と、中川なぁ。クリスマスにダブルデートする予定なんだよ。お前も、まどか誘って、トリプルデートしない?」
ナイスタイミング−!こんな奇跡もう2度と巡り会えない!
「行く。行く。」
「おっけ。あとは、まどかとカスミと、なみかを誘うだけだな。」
あっ。あれは。
「早速、彼女たちのお出ましだぜ。どうする?今ゆうか?」
「ゆうしかねぇだろ。」
「いくか」
中川と大松。めっちゃ緊張してるじゃん。顔が。俺もだろうけど。
「ねぇ。まどか、カスミ、なみか。」
「なに。ぶっ飛ばされに来たの?」
相変わらずこぇな。なみかは。
「どうしたの?中川くん。大松くん。坂下くん」
やっぱ、まどかは天使だわ。
「俺達からクリスマスにデートのお誘いです。坂下は、まどか。俺、中川は、カスミ。大松は、なみか。だ・・・。いいか?」
「「「いいよ」」」
えっ。全員からおっけい?
「って。お前らさぁ。ちゃんと考えた?明日がクリスマスだよ。」
「えっ。今日ってそうだっけ。なみか?」
そうだっけぇ?
「さて、早速、準備のために帰ろうか。明日の集合場所は、東京ディズニーランドだから。」
そ〜して、そして・・・。明日になってしまった。心臓が・・・もたない。
「こ・・・こんにちわ。」
緊張してるじゃん。まどか。
「よーっす。坂下」
「よっ!大松。中川も来たな」
「なみかと、カスミも、あっちから来たぞ。」
「さて、俺たちがデートに誘った理由。今言っっちゃうね」
っ、が一個多いぞ。って、今告白かよ。
「俺からだ。なみか。」
「私から?」
「俺は、なみかさん。あなたが好きです。付き合ってください。あなたが、Eクラスに居る大松が好きなのはわかっています。でも、好きなんです。ダメ元でお願いしてます。でも、付き合ってほしいんです。」
「いいよ。」
「えっ?」
「私が好きだったのは、Eクラスの大松じゃない。お前だよ。大松くん。だから付き合おう。これからよろしくね。」
「うん!なみか!」
次は俺が言うか。
「次は俺です。まどかさん。
「は、はい」
「あなたの好きな人は、Eクラスの坂下ですね。しかし、俺はあなたのことが好きです。あなたを見るたび、天使だと思ってしまいます。胸がドキドキしてしまいます。だから付き合ってください。」
「あ・・・。はい!!!!私もあなたのことが大好きです。Eクラスの坂下くんが好きになったことなんて私はありません。あなたがずっと好きです。こんな私でよかったら。」
「いや。あなたでいいです。いや。あなたじゃないとだめです。」
「ありがとうございます。」
さて。次は中川か。こうきたら、絶対ふられるタイプだよな。どんまいだよぉ。
「次は俺だね。カスミ・・・」
「私はっ!あなたのことが大好きです!」
「えっ?」
「もう一回言います。あなたのことが大好きです!ずーっとそうです。だから付き合ってください。一生のお願いです!」
「良いです!すごく良いです!俺も、カスミが、大好きです。」
おっ。こういうパターンかよ。っていうか
「大松!おまえの情報全部ウソじゃん。」
「聞き間違えちゃったのかなぁ。」
「聞き間違えちゃったのかなぁ。じゃないわ!そのせいで俺は失恋した気分だったんだからな!」
「ごめんなさい!」
この言葉で始まったトリプルデート。俺はとっても楽しかったと思う。だって、楽しかったから・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます