【ネタバレ注意】これまでの物語に登場した人物(名前有)の紹介(part2)

これは本編とは異なり、そこに登場した人物を簡潔に紹介するものです。前回の本文中の注意事項にも目を通して頂き、ネタバレが含まれている事を承知の上でお読み下さい


一応、その配慮の為に二十行程の空白を設けておきます

























・ライト・ウィーバー


 本人曰く「啓示により選ばれた勇者」である、若い男性。後述の「エイミー」と「ユキ」の二人と共に三人のパーティーで旅をしている。


 「少女が転生前に住んでいた国の平均身長」よりも少し高い身長でややがっしりとした身体付きをしており、髪色は黒で整った顔立ちは所謂イケメンと呼ばれる類である。


 正義感に溢れ、かつ柔和な態度を崩さない人物ではあるものの、自身の使命の重さに焦りを感じていた為か、仮にも仲間であるアイシスを追放する事を選んでしまった過去を持つが、再会したアイシスの言葉によりその焦りからは解放された。


・エイミー


 勇者パーティーの一人であり、金髪を両側に結んだ髪型に、アイシスよりもやや低い身長で華奢な身体付きをしている少女。黒のローブを着用して長めの杖を所持しており、まさに魔法使いといった出で立ちをしている。


 非常に気が強く、ライトやユキにも優位的な態度を取っており、アイシス達には攻撃的とも思える言動を取っていた上に、かつてアイシスを勇者のパーティーから追放させた張本人と言っても良い人物だが、タチバナに命を救われた事には(本人は独り言のつもりではあるが)礼を述べる等、決して悪人という訳ではない。


 なお、その態度の理由とは、それを何となく察したアイシスがその事が伝わる様な言葉を掛けた際に、エイミー本人がその顔を真っ赤に染める様なものである。


・ユキ


 現状の勇者パーティーの最後の一人であり、エイミーとは対照的な白いローブと、同様の長い杖を装備した少女。エイミーと同等の体格を持ち、黒髪を肩の辺りまで無造作に伸ばしており、目が隠れる程の前髪が特徴的。


 ライトとアイシス達が再会した際にもあまり言葉を発する事も無く、おろおろとした態度が目立っていたが、エイミーを助けたタチバナに対して勇気を出して礼を述べる等、やはり善人らしい一面も見せた。


・ノーラ


 自他(主にタチバナ)共に認める非常に優れた腕を持つ、アイシスが目覚めた街で鍛冶屋を営むドワーフの女性。アイシスの持つレイピア、及びタチバナの持つ黒く重いナイフの製作者であり、かつ両者にとっての生涯初となる友人となった人物でもある。


 右側に纏められた真っ赤な髪と赤みがかった瞳を持つ、歳は二十代後半程度の美人(アイシス談)であり、左耳にはピアスらしき輪と額にはゴーグル、そして茶色の前掛けを着用している。また、アイシスよりも身長は低いものの、一目で分かる程の筋肉質な肉体を持っている。

 

 威勢が良い姉御肌な口調が印象的だが、本人が気に入った為とはいえ、初対面のアイシス達を気遣ってその魔法の師となり得る人物を紹介したり、後になって自ら「商売が下手」と呟く程の値段で武器を売ったりするとても心優しい人物である。


・ミスター・サード


 「時間停止」の魔法の使用によって倒れたアイシスが眠るテントの前で、寝ずの番をするタチバナの前に現れた、黒ずくめの良い身なりをした若い男。かつてタチバナが属していた組織に今も属しており、タチバナを「19号」と呼び、タチバナには「3号」と呼ばれていた。


 短気な物言いではあるものの、不意打ちも辞さず仕掛けナイフを使用する周到さやタチバナに近い五感の鋭さ、そして確かな戦闘技術を持っていたが、最終的にはタチバナに敗れ殺害された。


・黒星(ヘイシン)


 「我が望むのは闘争のみ」と自称する「魔族」の(外見上は)若い女性であり、その言葉に恥じぬ非常に高い戦闘能力を持つ。事実、仮にも勇者であるライト達のパーティーを単騎で事も無げに退け、タチバナとの一対一の戦闘を引き分けで終えた。


 ライトと同等の身長と地面に着く程の長い黒髪を持ち、痴女と見紛う様な胸と局部のみを隠した服装をしているが、一応はそれを隠す事も出来るマントを羽織っている。武器の類は持っておらず、タチバナとの戦闘時にも徒手空拳のままであった。


 非常に古風、かつ尊大な口調をしており、戦闘という目的の為には手段を辞さないが、その目的が果たされるのであれば大抵の事は譲歩する柔軟性も持ち合わせている。自身の実力に絶対の自信を持っており、たとえ敗れて死しても悔やまないと言い切る程に戦闘を求めているが、アイシスが本当にそれだけかと尋ねると、柔らかな表情を浮かべて走り去った。


・フィロソフィア(フィー)


 広大な森林でアイシス達が出会った妖精。本名はフィロソフィアであるが、当人はフィーと呼べば良いと言っていた。人間の少女を二回り程小さくして羽を生やした様な姿をしているが、その外見に合致した少女の様な、それでいて何処か飄々としている口調とは裏腹に、自身の過去に悩むタチバナを諭す等、非常に大人びた態度を見せる事もあった。


 姿を消してアイシス達の様子を観察する(しかもそれを笑う)様な悪戯好きな一面を見せながら、謝罪と礼を述べる為に危険を冒して姿を見せる礼儀を重視する(ただし、その礼儀は人間のそれと同一とは限らない)一面もあり、その飄々とした態度もあってその性格は掴みづらいが、タチバナの質問には素直に答える等概ね善良な人物であると言って良いだろう。


 空を概ね自由に飛ぶ事が出来る、姿と気配を(少なくともタチバナには感知出来ない様に)完全に消す事が出来る、相手の感情を何となく感じる事が出来る、鱗粉を振りかける事で軽い負傷であれば治す事が出来る等、種族由来の様々な貴重な能力を持つ他、相手の思考を何となく読む事が出来る洞察力や、音楽に関する深い知識と高い実技能力といった個人に属する能力も持っている。

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