【ネタバレ注意】これまでの物語に登場した人物(名前有)の紹介(part1)

 表題からも分かる通り、本部分は本編の一部ではなく、本編中に登場した人物のうち、名前が出ている主だった人物を軽く紹介する為のものである。よって、純粋に作品を楽しむだけであれば特に読む必要は無いのだが、それでもわざわざ執筆したのには以下の様な二つの理由が存在する。


 一つ目は、本編が長すぎる為、第二章に入る前に軽く振り返って頂く為という事である。事実、一部の人物は半年以上の間を空けて名前が登場するという事もあった為、ああ、こんな人物だったな、とでも思って頂ければ幸いである。


 そしてもう一つの理由は、長すぎて今更最初から読む気しねぇよ! という方に向けてという事である。本部分、及び前回までのまとめを閲覧して第二章に備えて頂くも良し、それで興味を持って本編を読んで頂ければ尚良しという二段構えの目論見という事である。


 それでは本部分を書いた理由については理解頂けたとするが、上記の通り本部分はこれまでの人物の振り返りであるという性質上、無論ネタバレが多大に含まれるという事になる為、この後に二十行程の空白を置いてその対策として置く。誤って開いてしまった方等は、此処でページを閉じて頂きたい。


























 という訳で、既にネタバレを気にする方は読んでいないという事にして、以下に登場人物の紹介を記していくが、その前にそれ以外の注意事項を掲げておくので確認して頂きたい。


 ・各人物の情報は、その人物が登場した最新の部分の時点でのものを記載してある

 ・各人物の情報は、本編中にてはっきりと描写してある(と作者が思っている)事以外は記載していない

 ・重要な情報が欠けている、或いは不要な情報が記載されている可能性がある

 ・紹介は基本的には登場順だが、一部に於いてはその限りではない


 それでは、改めて以下より登場人物の紹介をしていくので、上記の注意事項を参考にして頂き、気になる部分等があれば是非本編をご覧頂ければ幸いである。


・アイシス(少女)


 現状でのメインキャラクターその1。「ハシュヴァルド家」という名家の令嬢にして、現在は後述の「タチバナ」の直接の雇い主であり、そのタチバナと二人での冒険者パーティーのリーダーでもある少女。だが、その内面の人格は、作中で主に描かれる世界とは別の世界に於いて、難病での入院生活の末に命を落とした少女がこの世界に転生したものとなっており、元の人格がどうなったかは不明である。


 ややウェーブがかった長めの金髪に、少なくとも本人の感覚では「美少女」と思える整った顔立ちをしており、転生前の少女よりは高い身長と、同じく女らしい身体つきをしている健康な肉体を持つ。普段はタチバナが作らせた専用の冒険用の衣服を着用しているが、就寝時には白いネグリジェの様な寝間着に着替える。


 他者との交流をやや苦手としているが、それは転生前の少女の特殊な半生によってその経験が乏しい為であり、元々の性格は歌う事や自然と触れ合う事を好む、明るく素直で前向きなものである。前述の特殊な半生、則ち長い入院生活の影響により様々な物事に憧れを抱いている他、一見何でもない事にも深い感動を覚える感性を持っている。


 聡明な頭脳を持ち、転生前の趣味であった読書等の影響による様々な知識と、それを覚えている高い記憶力や鋭い思考力を持つが、思考の際に独り言を言う癖がある(人前では控えている)。また、当人にとっての二度目の実戦に於いて回避の訓練をする事を試みる等、突飛とも思える発想を見せる事がある他、初めて目にする擬態したナナフシの存在に気付く等、観察力にも非凡なものを持っている。


 元々の肉体の持ち主が幼少期からそれなりの訓練を積んでいた為、一般的な女性よりは高い身体能力を持っている他、心身のどちらに由来するかは不明だが、タチバナも認める非凡な(レイピアを用いた)戦闘の才能も持っている。


 更に、タチバナには感知出来ない「懐中時計」や「妖精」の声を認識する事が出来たり、その「懐中時計」の声に導かれて「時間停止」の魔法を使用出来る等、魔法的な事に関する才能もあるようである。また、技術的な事はさておき、その歌声を後述の人物の一部に評価される等、歌唱に関しても光る物を持っている。


・タチバナ


 現状のメインキャラクターその2。元ハシュヴァルド家の女中にして、現在はアイシス個人の従者を務める若い女性。かつては何らかの組織に所属しており、その頃の同胞である後述の「ミスター・サード」には「19号」と呼ばれていたが、その組織の「爺共」を皆殺しにしてその組織を潰したという過去を持つ。


 紫がかった長い黒髪に、多くの人が美人だと思うであろう整った顔立ちをしており、アイシスと同程度の身長に常に所謂メイド服を身に纏っている。その内側の各所には複数のナイフを仕込んでおり、メイド服のロングスカートにはそれを素早く抜く為のスリットが入っている(ただし、ひだが多い為に外見からは分からない)。


 主であるアイシスと同じく他者との交流をやや苦手としており、それがその特殊な半生故であるという事も共通しているが、タチバナの場合はそれが経験不足によるものだけではなく、そもそもその性格が非常に冷静で合理的、かつ他者との交流をあまり好まないものである。(無論、それにも特殊な半生が多大に影響している)


 一見すると感情の変化に非常に乏しい様に見えるが、それは単にその表現が乏しい、或いは意図的にそれを抑えている為であり、少なくとも最新話現在では見た目以上に色々な事を感じたり、考えたりしている。また、真面目で融通が利き辛い様にも見えるが、実際には時に冗談を口にする事もある。


 非常に聡明な頭脳を持ち、この世界に於ける様々な物事への豊富な知識と、それを忘れない高い記憶力と鋭い思考力を持つが、アイシスのそれよりも合理的な思考に偏っている。その為、一見すると大胆な手段を取る事もあるが、それも当人としては合理的な思考によって導かれている。


 また、アイシスを遥かに凌ぐ高い身体能力と(主にナイフを用いた)戦闘能力を持つ他、非常に鋭敏な五感、料理や洗濯を始めとする冒険に必要な高い技術も持っており、現状ではアイシスの冒険はタチバナのお陰で成り立っているが、魔法的な才能が無い事は本人も認めている。

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