第19話 新たなる目撃証言!
葬儀の帰りに3人は晃が永眠する筈の山田霊園に立ち寄り晃の父が眠っている墓石に手を合わせた。「ホントはお線香とか、持って来るんだものね、急な事だったのでおじ様も分かってらっしゃるでしょうね?」晃ではなく生前晃の父親に世話になった事を偲んで墓石を観ていた。
「でも・・・。」不意に語る。
「どうしたの八代?」菜々子も声を掛けた。深雪は墓石前でしゃがんでいたが、八代を見上げていた。
「二年坂先生がさ、挙動不審だったのよね。」私達も学食で食べていたじゃない?あの時、キョロキョロしていたのは二年坂先生だけだった。
「なーんだ。八代の思い過ごしじゃん?」
深雪は立ち上がり様、そう意見を言う。
「うんでもね・・・。」
晃が死んだ前日、二年坂と晃が野球部部室前で深刻な表情で話し合っていたのを八代が目撃していた。
「観ちゃったんだよね。先生と晃君、かなり深刻だったよ?」
「それって、県警の人に言ってないよね?」」
八代から視線を外せず、八代ワールドに嵌まって行く
、哀れな六車深雪だったが、「通報しといた方がいいよ?後で拗れるからね?」奈々子は進んで県警との情報共有を示唆した。
3人で纏まった意見が出るのは問題解決間近の事だと思うよと、八代がダメを押していた。
3人は一致協力して、県警に相談に行く事に・・・。その前夜、奈々子の自宅に集まり告白のシュミレーションを刷る事になり、持ち寄ったモノはポテトチップスとダウジング用の針金だったが、全員咎める者も居なくスナック菓子をバリバリと食べて終わった。
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