第75話 なんだこいつら爆発しろよ(出てる出てる出てますよ出てますよ作者さん)

『はぁ……まさか事情聴取に二時間もかかるだなんて……』

『仕方のないことじゃない?』

『それにしてもだよ……まだ警察署だし……』

『そういえば、警察官にみかんちゃん達のこと言わなかったけど、良かったんだよね?』

『うん。日本に警察ってそういうのに対処してくれないかもだし、下手に頼って相手に逃げられたらね…….これからも彼女達がビクビクしながら生活するのも可哀想だしね……』

『それは可哀想だから絶対に嫌』

『じゃあ、自分たちでなんとかしないと………』


とはいえ、敵が何人なのか、ということがまだわかっていない現状。

迂闊に動くことは死を意味する。

まぁ、スナイパーを敵の1人が持っていたということは……他の敵も持っているということが分かっただけでも収穫だけど……。

とりあえず、死角とか色々と気をつけないと……。銃に対する対策も考えなきゃ。

流石にそれだけでは派手に動く布石にはならないけど………。


ていうか良かった………一時期銃にはハマった時期があって……。

敵が持ってた銃を見たら銃マニア歓喜だな……今の日本じゃ銃刀法違反で持つことが許されない代物だし……。


『ところでさ』

『ん?』

『なんでもーねまで気絶してたの?』

『え!?』

『私は<本気>使ってたからしょうがないけど、もーねが気絶してるのはなんでかなって』

『え、えっと………わ、私もさっき無我夢中で走ってて……その……えっと……あえちゃんが見えて……安堵したというか』

『あーね?』


ていうかそれはそれで恥ずかしいんですけど………。


『『………………』』


それから数分間、無言の間が流れた。



「温泉に行こう!」

「え?いやなんで…..?」

警察から解放されて少しした後、もーねが急にそんなことを言い始めた。

「気分転換…….?」

「えぇ………」

さっき襲われたばっかだってのに……..まぁいいや。

「ダメ?」

「うぐっ…….」

最近もーねが度々小悪魔ムーブをしてくるので理性が危うい。


普通にもーねから好かれているわけでもない自分が襲うということはつまり刑務所へレッツゴーというわけだ。


{いや私たちまだ未成年だよ}

そうだった。


どちらにせよ、犯罪になってしまうことには変わりないから………。

しかし推しの小悪魔ムーブを見れるというのは役得だから、して欲しくないような…….してほしいような…….どっちつかずの気持ちのせいで死にそう。


「まぁ……いいよ」

「やったー!!!!」

「そ、そんなに喜ぶ……?」

そんなに喜ばれると、いい事した気になってくるな……。


「ただし……胡桃さんとはなさん……そしてみかんさん達も同席ということで」

「………うん」

「いやなんであからさまにしょぼぼんとしてるんだよ…….」

まじでもーねの心情が掴めない。

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