第8話 初のLive2D

今日は記念すべき初Live2Dを使った配信だ!と言うのも最近、友人と再会した。まぁ、転生前の友人だけどな。こっちでは完全に初対面でさらに俺と推しになってるときた。勘弁してほしいぜ。何が嬉しくて友人から推しだなんて言われにゃならんのだ。まぁ嬉しいんだけどさぁ...。ってまぁそんなことは俺の気持ちとかどうでもいいんだが、ともかく友人がモデラーだったことが発覚。転生前もそうだったか覚えてないが、とりあえず友人に頼んでみることにした。そしたら、思っていた以上に出来が良すぎるものが送られてきた。すごくぬるぬる動いて、ほんとに人間と思えるぐらいの精度になっていた。そんなのが送られてきて俺は、

「10万じゃなくて50万でいいか?頼む払わせろぉぉぉぉ‼︎」

「いやいやいやいやいやいや!推しにそんな大金払わせるわけにはいかないからぁ!」

と、こんな感じに暴走してしまった。しかし、俺もVtuberの前に一端のオタクなのだ。だから素晴らしいものにはそれ相応のお金を支払わないと思ったのだが。ご本人に断られてしまってはしょうがない。......20万にするか。

「それじゃあ、告知ツイートするか」

待ち焦がれて暴れている人たちを鎮めるために告知ツイートをする。早くしないと薄い本を大量に作られかねないからな。ツイートしてからすぐに案の定の、

>キタコレ

>うおおおおおおおおおお

>『仕事をばっくれて見ねばいけない』

という狂気が混じったコメントで溢れた。

ー迎えた当日ー

「Vtuberは夢の塊!!どうも、緊張しているアエカです」

→動いてる...だと....

→Waht?

→『誤字ってるやついるぞ』

「あ、Whatのスペル間違っているやついるぞー」

そんな感じでコメント欄は大暴れだ。まぁ気持ちはわかるが。推しが初めて動いた時、俺も大声出して怒られたし。

→『おめでとうアエカ‼︎』

→お?嫁が参戦したのでは?

→いやいや、旦那だろ

「あ、もーねありがとう〜。って、推しから祝われた...?え⁉︎まじ!?」

→ここでオタク発動すな

→いつになっても彼女には勝てないと思う

「それより、あんたたちが自分が嫁か旦那か、もーねが嫁か旦那か争っているらしいね。私たちに内緒でサイトを作って」

→あっ...(察し)

→おっと、誰か来たようだ

→ナンノコトカナ?

「ちょ!?おい!抜けるな抜けるな!?おい!」

その日、同接5000人が抜けるというギネス記録を更新した。こんなギネス記録更新したくないんだが。

そんなハプニング?もあったものの、その後は楽しい配信となった。

「いやいやいや、プレゼントがホラゲーってマ?」

もーねと楓さんから送られてきたのは怖いと噂のホラーゲームだった。

「え、普通にやりたくないんだけど」

→ど直球で草

→『悲鳴が聞こえるのか⁉︎』

一部の変態たちは置いといて、こんなことを言ったのはわけがある。普通にホラゲーが無理なのである。

→『やらなきゃあの事言うぞ』

→やりなさい

「ヒェ...背に腹は変えられないか...やってやる」

後日配信をすることになってしまったのだった。


「うーん...」

→どうしたの?

→考え事?

「いやさ、最近もーねが寝落ち通話をしょっちゅうしてくるからさぁ....年下の自分より早く寝落ちするし」

→『ちょっと⁉︎?!?!?!?!?』

→ふーんw

→『裏ではこんなことしてたのねw』

→『いつも配信深夜で終わって、すぐ寝るとか言ってたんのに、そんなことしてたんだねw』

悶えるもーねの姿が容易に浮かぶ。さっきの仕返しだ。

「てかね、さっきコメントであったけど、Vtuberって実は20000人以上いるからね。5000人とかじゃないよ」

2,000→やっぱりそういう知識広いね〜

「2,000スパチャありがとうございます!ちなみにだけど、スパチャって、70%しかもらえないんだ。30%はYouTubeから天引きされるって感じだね」

→へぇ〜

そんなこんなで配信は幕を閉じた。

ちなみに後日のホラゲ配信では喉が潰れるまで悲鳴が出たのだった。

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