第8話
「で?なんでこんな事したの?」
「いや、あの……違うんですよ、これはその……アレですよ、ちょっとした悪戯心といいますか」
私は今、一条さんに説教されています
「影衆の子たちを人間と偽って入学させて、しかも俺に張っつかせるって……本当になんで?そのせいで入学早々俺の渾名が女誑しになったんだけど?」
はい、説教されてる理由は影衆に群がられてたせいで男性陣からの反応が悪くなったせいです
「……ガチな話をするとですね、お世継ぎ問題の解決と貴方の護衛と影衆の慰安全部できるので一石三鳥なんですよ、やらない理由がないです」
「え、えぇ〜?」
それに大奥を作るなら私が支配したいので大奥の妻は全員影衆で固めたいんですよね
それになにより、今日で尻軽女は多分殺さなきゃいけなくなるので、そのための足止めです
「とりあえず授業始まりますから、行きましょう」
ーーー
「ほ、本当に私が貴方の女になれば一条の許嫁のままで要られるのね……?」
「本当だとも…ほら、来なさい……」
そう言って
本当に、この女には何が見えてるんだ?
この姿だと妖気駄々漏れですし、何なら視覚的にも異形なのは見れば分かるじゃないか
とりあえず遺体を操る妖魔は殺して、
「あ、あんたは……灯?でもなんでこんな所に…」
「黙れ、お前は少しの期待を無碍にしたんだ、もう話す事はない」
ほんの少し、ほんの少しだけ、貴女なら誘惑を振り切れるかと思いましたけど……
「なんでこの人が一条慎也さんじゃないと分からなかった?普段は仕方ない、私だって注意深く見なきゃ分からなかった、でもさっきは違った」
「な、なにを……」
「気付いてんだろ?お前、こいつが妖魔だって、その上で腰振ってたんだろ?尻軽女」
「ち、ちがっ…!」
「醜い言い訳はやめろ、せめてもの慈悲だ、ここで腹を切れ、介錯はしてやる」
「い、嫌よっ!死にたくない!」
……本当に醜い、こいつ一条さんじゃなくて一条家って看板が好きなんでしょうね
あんなに一緒に居て本当に看板しか見てないなんて終わってるなこいつマジで
「……お前は許されない事をした、せめて腹を切って詫びろ、裏切った事を、気付けなかった事を、馬鹿なことをした事を、詫びろ」
「ふ、ふざけないで!私だってやりたくてやった訳じゃない!騙されて仕方なく!」
「なぁ、本当に分からなかったのか?本当に?」
「そうよ!あんなの分かるわけ……」
「あるだろうが、なぁ、こいつ途中から見た目も声も妖気すら駄々漏れのただの妖魔になってたぞ?それでも本当に分からなかったか?」
「そ、それは……」
「なぁ、分かってただろ、その上で適当な言い訳を並べて誤魔化してただろ?お前最悪だよ」
「……ッ」
「個人的には今すぐこの醜聞を広めたい、だが俺はここで腹を切るだけで勘弁してやる、最後の慈悲だ腹を切れ」
「……クソぉぉぉぉぉ!!!!あんたのせいよ!あんたのっ!あんたのせいで許嫁がなくなったらどうなるか分からなくて!不安で!あんたの、あんたのせいだ!」
あぁ、そう、許嫁が無くなったら俺に取られるかと思って不安だった訳ね
笑わせんな、本編でも裏切っとるわボケ
「いいや、お前は俺が居なくても一条さんを裏切ってた。俺が保証してやるよクズ……影衆なら誰でもいい殺せ、好きに殺せ」
「やめっ!来るな!死ね!やめろ!嫌っ!!!」
NTRエロゲにTS転生してしまった 龍百 @ryu_100
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