第5話
昨日は実質的な告白の返事があったり
親に一条くんを紹介できたり本当に良いこと尽くしだった
「灯様、一条様のお迎えに行って参ります」
「行ってらっしゃい、天狗、前鬼、後鬼」
私の配下である3人の女性型妖魔が一条さんの迎えに行く、確か昨日の当番が八岐大蛇だったから
これで合ってるはず
適当に当番とか決めたから覚えてない……
まぁ彼女達が自発的に当番を申告してくれるから最近は相当に楽だけどね
影衆も一条くんをかなり好いてるんだし、一条くんが影衆をそういう風に見れてればいいんだけど……
まぁ結局影衆って最初は無理矢理従わせてるだけの妖魔でしかないし、そこから人間性を持たせるのも一条くん頼りだしねぇ……
仕方ないか……
あ、そろそろ時間だ、学校行かなきゃ
ーーー
「おはよう一条くん!」
「おはよう、所で灯そろそろ俺も自分で起きられるようになったし影衆はいらな……」
「居る、だって影衆が寂しがっちゃうじゃん」
「え、えぇ……」
「いや本当だよ!?本当に寂しがるの!」
だって影衆が人間性を獲得した原因って大体一条くんだよ!?そりゃ寂しいでしょ!
「いや、だとしても異能で従えた存在……」
「じゃない、異能は飽くまで霊術の一部だからね?私のせいだけどそのままじゃ座学の成績悪くなるよ?」
まぁ私みたく霊術も妖術も使えるとかレアケースだしなぁ……
普通はハーフでも霊術か妖術しか使えないからね
「……ねぇ一条く「あ!?一条に灯じゃない!こんな所でどうしたのよ!」
うるさっ、何なんですかこいつ、本当に面倒
「灯、そんな顔しない」
「……顔にでてました?」
「いや、今も出てる」
ん〜〜〜、むり!ムカつく!
「諦めないで」
「顔にでてました?」
「今も出てる」
「ってか一条!あんた大人の女性と密会してるって本当なの!?私という許嫁がいながら、ぶん殴るわよ!?」
「……こういう噂たってるから男性型にしてくれないかな?」
「無理、妖魔型か女性型しかない、男性型はちょっと私の知識じゃ難しい」
……まぁ嘘だけど、これでも元男だからなぁ
まぁこれに関しては譲れないんだよ、だって一条くんに対する恋心で人間性が芽生えるのに
男にしたら人間性芽生えないじゃん
いつまで経っても裏切ろうとしてくるじゃん
「ぐぐぐ……分かった、ならせめて幻覚使える奴で周囲に男に見える幻覚をな?」
「あー、じゃあ毎回一人は幻覚使える娘を送るからその娘に誤魔化してもらって?」
「……まぁそれでいいけどさ、常に俺の影に居るのに何か意味は?」
「あるよ?一条くんの協力者、だって一条くんよく狙われてるじゃん」
「それはそうだけど、一人でも……」
「いやいや!人質とか取られたらどうするの!」
「あー、いや、護衛の人も居るし……」
「その護衛の人が弱いから言ってるの!」
だって九尾一体に蹂躙される程度の力しかないじゃんか!あんなの護衛じゃなくて足手纏だよ!
「……まぁ、うん、灯からしたらそうかもね?でも彼らも一流の退魔師なんだよ?」
「そうかなぁ……」
「そこ!コソコソ話しない!」
「いいじゃないですか、別に
はぁ……本当にコイツウザいくらい絡んできますね本当に裏切るんですかね?
……それともコイツ、一条くんを一条家としか見てないんですかねぇ
だとしたら殺すしかないですけど
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます