第6話
「なぁ、なんか影衆達が物騒なんだけどどんな教育してるの?」
「へ?いや、そんな変な事は教えて……」
「だって悪意も敵意も殺意も無く、ただ泣いてるだけの妖魔のハーフを殺せって……まさか影衆側が言ってくるとは思わなくて驚いたよ…」
「え?いやでもそれくらい教えておかないと!」
「いやいや、一応ハーフだよ!?半分人間だよ!?もう少しこう……あるでしょ!話だけでも聞くとかさぁ!」
「えぇ……?いや、別にそんな事しなくても良くない?余程の事がないとただのカスだよ?」
「お前なぁ……」
だってなぁ……一条くんが出会う人間と妖魔のハーフとかどう考えてもヒロインじゃん
そしてヒロイン=NTRの図式が成り立つから基本的にカスの尻軽なんだよな
だから仕方ない!
「……なんかスッキリした顔してるけど何も解決してないからね?」
「えぇ……?いいじゃん、許してよ!」
「えー、じゃあ拾ったハーフの子を置いといてくれる?俺の家そういうの厳しいから」
「えっ、いや……それは……ちょっと……」
だってそいつ裏切りの方向性が確実に人類を裏切るとかそういう奴じゃん
私が支配できるなら兎も角、支配できなくて人類に敵対的な尻軽女とか御せる気がしないよ……
「……分かった、ならこうしよう、灯がその子を引き取ってくれるまで俺は口を聞かない」
「じゃあ、引き取るよ……」
でもまぁアレだよ、強めの影衆に監視させて何かあったら殺すでなんとかなるでしょ
それに最悪私が殺せばいい
ーーー
「あ、あの…よろしくお願いします、橘さん」
「よろしくね?天狗、九尾、こいつの護衛に付け」
ふぅ……落ち着け、キレるな冷静に行こう
「えっ?あ、あの……この人達って妖魔じゃ……」
「あ?えぇ、そうよ、この子達は妖魔……だけど私の忠実な部下よ」
「だ、大丈夫なんですか?それ……」
「
「そ、そうなんですか……」
「疑ってるなら犬の真似でもさせようか?」
やらないと死ぬし、死ななくても一条くんには会わせないから死ぬ気でやると思うよ?
「あ、あの……寝る場所って……」
「九尾に用意してもらって、というか大抵の事は九尾に聞くのよ、それで解決するわ」
こいつの世界を騙す幻術はなぁ……ヤバいからな
世界を騙すからほぼ全能だし
まぁ相性の都合上私とか一条くんには絶対勝てないんだけどね!!!
「じゃ、天狗、二人を適当な山にでも連れてってあげてね〜」
「え?えっ…!」
よし、これで安心、一条くんが会いたがったら天狗に連れてきてもらえば良いし、本当に安心だよ……
さて、それじゃあ受験勉強しますか……
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