第11話 駐屯地
スイフに戻り数日。北上たちのもたらした情報は、組合員のみならず噂を聞いた一般人まで落胆の声を上げる要因になった。状況は振り出しに戻り、再び図書館で古文書を読み込まなければならなくなったのだ。
「まぁ、バベル軍さおるのは仕方のないことじゃ。他にも何か情報さないか探しておくんれ」
バベル軍の話をした連絡員に、このように言われる。彼も仕方のないことだと割り切っているものの、少々落胆しているようだった。
「やっぱりバベル軍の影響ば大きいもんやなぁ」
「とにかく今はツチューラ以外での食料がある場所さ探さんといけん。正直休んどる暇さないんだが……」
「僕は大丈夫です。いつでもいけます」
「いんや、おまんは古文書が読める重要な役目さある。疲れさ残しておくと後々大変なことさなるで」
「いやでも……」
「いいから休むんじゃ。そうじゃなきゃ全力さ出すことば出来んからの」
結局北上は強制的に休まされたのだった。そして翌日。十分な休息を与えられた北上は、再び図書館の奥深くへと向かう。もちろん、本の情報を得るためだ。北上がツチューラに向かっている間にも、組合員が本を探していたようで、十冊ほど詰みあがっている。
「さて、やりますか」
早速北上は本を手に取る。最初の本は「スイフの政治的状況に関する観測」だった。一見関係なさそうでも、もしかしたらどこかに情報が入っているかもしれない。それに本から情報を得るには、その内容を完璧に理解した上で他人に正確に伝える必要がある。そのため、隅から隅まで丁寧に読み込む必要があるのだ。見た目以上にハードな作業である。
作業開始から数時間、この日は本を一冊読むだけで終わった。しかもその内容は、食料事情とは異なる内容であったのだ。
「これは違かったか……」
目を抑えながら図書館を後にする北上。宿に到着すると、そのままベッドで横になって寝てしまう。
翌日以降も、同じような毎日が続く。本を読んでは情報を漁り、情報がなければ本を探す。次第に関係ありそうな本も発見しづらくなり、完全に行き詰った状態になっていた。それと同時に行われていたのが、とある議論である。
「ここはバベル軍を退けて食料さ確保する必要がある!」
「いや、バベル軍との戦闘にゃらば損害は確実じゃ。絶対に避けるべきじゃけぇ」
「むしろ損害さ出て、人が減るっつうなんば本望かの」
「貴様は何を言うとんじゃ!」
ツチューラ駐屯地にあるという食料を巡って、対立が発生していた。バベル軍を撃退して食料を確保するという好戦派と、バベル軍との戦闘を回避する温厚派、現状を維持する日和見派。さらに好戦派の中でも、限られた食料を多くの人間に行き渡らせるために人間を削減する強硬派がいた。もはや地獄の形相を呈しているのは確実だろう。
しかし北上は、それに構っている暇はない。とにかく急がなければ、一般市民の生活に影響が起こるのは目に見えていたからだ。そんな思いで、この日も古文書、特にスイフや周辺地域の公文書を読み漁るのだった。
「……これも結局関係なかったか」
また数日が経過する。この日も、食料に関する記述を発見できなかった北上。こんな毎日が続いているため、次第に気分が憂鬱になってきていた。
「こんな調子で見つかるのかねぇ……」
同時に不安な気分も押し寄せてくる。当然だろう。何事でもそうだが、不安というものは付きまとってくる。それが大きくなって押しつぶされた時に、人は壊れるのだ。
最近のエリとリュウは、ツチューラの論戦で忙しそうであるし、北上と一緒に情報を探している組合員はなぜか北上によそよそしい。そのような状態であるから、北上はなんとなく疎外感や孤独感を感じていた。
すでに読み終え、片づけるべき本が残っていることに気が付いた北上。他の組合員は別の作業を行っているため、誰かに言う事も出来ない。
「自分で片づけるか……」
北上は図書館の所蔵庫に入り、本を置きに行く。とはいっても、所蔵庫の中は雑多に本が置かれているため、正直どこに置いてもいい。北上は近くにあった本棚に、持ってきた本を置いた。
その時だった。本棚が揺れ動き、上の方にあった埃が落ちてくる。それと同時に一枚の紙が、北上の目の前にヒラリと落ちてきた。
「なんだこれ?」
その紙を拾ってみると、なにかメモのような物が残されていた。
『カツタン駐屯地 備蓄アリ』
なんのことだ? と北上は思ったが、すぐに点と点が繋がる。
「これ、食料の備蓄に関することなんじゃないか?」
北上には謎の自信があった。しかし、証拠がどこにもない。憶測だけで動くのはかなり危険な行為だ。だが、他に何かあてがある訳でもない。そうなれば取る方法は一つしかない。北上は組合員を集める。
「皆さん。ここに一枚の紙があります。ここには『カツタン駐屯地 備蓄アリ』と書かれています。僕は、これが食料の備蓄のことであると確信しています。証拠はありません」
その言葉に、誰しもが口を開く。賛否両論の嵐である。
「証拠がないので、カツタン駐屯地に行くのは僕一人で十分です」
「それは違うべ!」
その声の主はエリであった。
「うちら同じ班やん! 一緒の仲間やろうげ!」
「せや。なんも一人で抱え込む話ではなか。俺らも一緒に行ったる」
「エリさん……、リュウさん……」
こうして、カツタン駐屯地には北上たちの班が向かうことになった。
「しかし、カツタン駐屯地ってどこにあるん?」
「カツタンちゅう場所さあるのは知ってるんが……」
「古い地図でも引っ張り出してきます?」
北上は、図書館で発見していた古い地図を出してくる。
「カツタン……、ここですね」
「ここなら歩いて一、二時間くらいの所じゃな」
「んじゃまぁ、これを書き写してチャチャッと行くべ」
リュウが地図を書き写し、早速出発する。カツタンまでは以前利用した街道を歩いて二時間程度だ。あとは周辺にいる住人に聞き込みをしながら、カツタン駐屯地を探し出す作業だ。
「カツタン駐屯地? いや、ワシは知らんな」
「昔その辺にあったって聞いたことあるが、今はどうなっとるか分からんな」
「駐屯地なら、それなりに広い場所さ必要なんじゃなかろうか? だだっ広い場所なら、確か向こうの方さあった気がするんねな」
情報をかき集めて、目的の場所を探し出す。
「住人の話さよれば、この辺さあると思うんじゃが……」
崖に沿って、カツタン駐屯地のある場所を探し出そうとする北上たち。しかし情報が抽象的でいまいち場所が把握しきれていない。
「とにかく、広い場所さ探せばええんか?」
「んでも、それじゃどこだって同じじゃろうて」
「何かヒントになるような目印があればいいんですけど……」
そういって北上は周辺を見渡す。確かに目印があれば、見つけるのは容易いだろう。そんな時、道端に転がっている石が目に入る。そこには、大理石のような物に大きく「駐屯地」と書かれた石が転がっていた。
「こ、ここだ……」
「ここって?」
「ここがカツタン駐屯地です……」
確かに門のような物もあるし、広い運動場のような場所もある。ここが駐屯地であることには間違いないかもしれない。
「とにかく、ここに入ってみますか?」
「せやな。駐屯地って書いてあるくらいやから、何か重要な物があるんじゃろ」
「でもこんな簡単に見つかってええもんなんか?」
「情報はこれしかありません。とにかく、探索してみる価値はあると思います」
「そうなら、それで行くしかなかろうて」
北上たちは、駐屯地と書かれた土地へと入っていく。中は崖がところどころにあり、探索するにはなかなかやりづらい場所である。その崖一つ一つを確認するには膨大な時間がかかりそうだ。
「この辺にば、何もなさそうじゃな」
「あっちにも建物の残骸がありますが、小さいですね……」
「でも全部確認しとくほうがええんとちゃう?」
「それもそうですね」
北上たちは小さい建物があったであろう場所に向かう。そこには、古びた木製の板と、胸像らしきものがあった。
「なんなんじゃろ、これ?」
「銅像があるで。これさ何かのヒントになるんじゃなかろうか?」
その銅像は、古い軍人のような姿をしていた。大体第二次世界大戦の頃の軍服であろうか。しかし、なぜこんな胸像が存在するのかは北上も謎であった。
「うーんこの辺さ手がかりばなさそうじゃ。何か手がかりさあれば楽なんじゃが……」
「そしたら崖を登る必要さあるんちゃう?」
「となると、この崖を登るんですか……?」
目の前には高さ十メートルほどの崖が存在していた。もしかすれば、ここに何かがある可能性も捨てきれないのである。問題はどうやって登るかだ。
「ユウなんら空気の操作で何とか登れんか?」
「あぁ、できるかもしれませんね」
そういって北上は、魔法を発動する。
『天にまします我らの神よ、我に力を授けよ』
『空気圧縮』
北上の足元に、圧縮された空気が集まる。そのまま空気を足の裏に集中させ、ゆっくりと解放させた。スポーツクライミングより早い速度で崖を登っていく。崖の上に到着すると、そこには建物らしきものが存在していた。建物自体はボロボロで、崩壊しているものの、何とか原型をとどめていた。
「ユウ! 何かあったか?」
「建物らしきものがありました」
「せか! 俺らも引き上げてくれ!」
「分かりました」
そういって、北上の魔法によって、リュウとエリを崖の上に引き上げる。
「これば……、古代の遺産みたいな建物じゃなぁ」
「入ったら崩壊とかせんじゃろうか?」
「中の情報があるかもしれないので、とにかく行ってみるしかありません」
そういって、北上を先頭に建物の中に入っていく。中はコンクリートらしき破片が転がっており、まるで大地震にでも遭ったかのような有様だ。正直いつ崩れるかも分からない状態であるため、捜索は素早く行わないといけないだろう。
「何か紙でも書類でもあれば回収しておいてください。ここに長時間いるのは危険です」
「おうよ」
そういって捜索を開始する。北上は引き出しを下から順に、開けられる場所を片っ端から開けていく。中には筆記用具や裏紙、用紙を入れるためのバッグなどが入っていた。しかし、どれも重要そうなものではない。棚の上にも書類が散乱していたが、表紙を見る限りでは食料に関係しているものではないだろう。
「なんもなくないか? このままじゃ時間だけが過ぎ去っていくで」
「それに、あの紙に書いてあった事さ本当かどうかさえ分からんのじゃ。ここにばないんかも……」
リュウとエリがそんなことを北上に話す。確かに証拠はあの紙一枚だ。それ以上の確信はない。だが、言葉に出来ない何かが北上のことを動かしていた。
「何か、何かがここにあるはずなんです……」
そういって、北上は建物の中を探し回る。何かしらの手がかりがあると信じて。
その時だった。足元でカタンと音がする。不思議に思った北上が足元を確認してみると、そこには一メートル四方の扉のようなものがあった。地下に繋がる扉だろうか。周りは倉庫のような場所で非常に狭く、かつ天井も低い。何かを保存するには適していない。
「ユウ、何か見つけたんか?」
リュウとエリが入ってくる。北上は床にある扉を指さす。それを確認した二人は、顔を合わせた。北上は無言で扉に手をかけ、そのまま持ち上げる。扉は軋み音を立てて開いた。
そこには、階段があった。最低限の人の出入りができるように、かなり狭く作られている。中は暗く、明かりの類いはない。
「これ、なんじゃろ……?」
「分かりません。ただ、入ってみる価値はありそうです」
そういって、階段に足を踏み入れる。魔法を使って光源を確保し、ゆっくりと下っていく。三十段ほど下った所で、比較的広い空間に出る。そこは、何かしらの事務室のようにも感じた。部屋の奥のほうに進んでみると、そこには「駐屯地臨時司令室」とある。
「一体何があったんだ……?」
しかし今はそれを推察している場合ではない。食料に繋がる情報を回収しないといけないのだ。北上は、おそらく司令官が座っていたであろう机周辺を捜索する。エリとリュウも、別の所を探していた。
「何かいいものはないかなぁ……」
そういって引き出しを開ける。すると、一番上の引き出しが開かない。よくよく見てみると、鍵がついていた。近くには鍵のような物もない。
「しょうがない……。ここは力で物を言わせるしかないか」
そういって、北上は引き出しを両手で持って、勢いよく引っ張った。すると、鍵は簡単に壊れ、北上はそのまま後ろへとのけぞってしまう。思いっきり尻もちを着いた北上。そこにエリたちが駆け寄ってくる。
「ユウさ大丈夫け?」
「えぇ、大丈夫です」
少し腰にダメージが入ったのか、腰をさすりながら起き上がる北上。そのまま引き出しの中を確認する。そこには、黒い綴込表紙があった。表紙には、「周辺市町村からの食料備蓄に関する要請書」と書かれていた。
「あった……」
北上はそれを手に取ると、一ページ目を開く。そこには、スイフと周辺市町村から食料備蓄を行ってほしいとの要請があった事を記している。次のページには具体的な食料の量、そしてそれをどこに保管するかが書かれていた。
「食料の場所は……、駐屯地敷地内に保管しているようです」
「敷地内じゃと?」
「詳しい場所さ書いてないんか?」
「敷地内の……、演習場?」
「それがどこなんかが分からんのだがなぁ……」
「んでも、これで探す場所さ分かったんだからええじゃろ」
「とにかく、近くまで行きましょう」
そういって北上たちは、書類を持って建物を出るのだった。
さて、食料の場所は大まかに分かったが、詳細までは掴めてない。ここからは駐屯地の敷地内を、足を使って捜索しないといけないだろう。
「何か手がかりさないのか?」
「手がかりと言われましても……」
そういって北上は書類をめくる。後ろのほうには、具体的な備蓄量が記されていた。
「最大で五十万人が一ヶ月生存できるだけの食料を備蓄する、とありますね」
「五十万人が一ヶ月……。簡単に計算してみんか。まず、俺らがよく食べている栄養調整食品が大体十グラム、これを一日一個食べれば生存できるから、一ヶ月で三十個。これだけで三百グラムじゃ。さらにこれが五十万人分じゃから……、合計で千五百万個の十五万キログラム。百五十トン分じゃな」
「確か栄養調整食品の大きさが二センチ四方の長さ十センチの直方体だから……、六億立方センチメートル……。六百立方メートルだから、大体一辺が八メートル強の大きさになるはずです」
「そんな備蓄、どこにあるんやろ……?」
そうは言われても、皆目検討が付かないだろう。こうして計算してみたが、結局の所小さな丘程度の大きさになってしまうのだ。北上はさらに何か手がかりがないか、書類を探ってみる。すると、概略図ともいうべき地図があった。先ほどの臨時司令室を中心としているようだ。それによれば、食料があるのは、駐屯地の端っこのほうのようだ。
「とにかく、ここに行ってみましょう」
北上たちは、この書類を信じるしかなかった。そしてその場所に到着する。その場所には、公園にありそうな小さな山があるだけだった。
「ここに食料さあるんか?」
「この書類によれば、この演習場に埋めてあるとしか書いてないんですよね」
「んじゃ、とにかく掘り返すほかないべ」
そういってエリは背嚢から組み立て式のシャベルを取り出す。北上とリュウもシャベルを取り出し、小さな山周辺を掘り返すのだった。この時点でもう夕方だ。日はすでに地平線の向こうに沈み、辺りは暗くなってくる。
「今日ばこの辺にしとくべ。後は明日じゃ」
「せやな……。もう疲れた……」
「ふぅー……」
体力はあまり残っていないが、北上たちは最後の力をふり絞ってテントを設営する。そしてそのまま、食事も取らずに眠りについてしまった。
翌朝。太陽が昇ると同時に、北上たちは目を覚ます。ついでに空腹であることも思い出す。朝は簡単な戦闘糧食にして、早々に地面を掘り返す作業に戻る。季節はもう秋だというのに、作業をすれば汗が吹き出す。時折魔法で水を補給しながら、北上たちはせっせと地面を掘り返した。
そんな作業を黙々と数時間続ける。さすがに腰をかがめての作業が続くものだから、腰が痛くなる。さらに手を酷使しているため、だんだん手に力が入ってこなくなった。
「もう魔法使ったほうが早い気がする……」
そんなことを呟く北上。しかし雑に魔法を行使して、貴重な食料を台無しにしてしまったら元も子もない。今は慎重に食料を掘り出すことが大事なのだ。
そんな時、北上が掘っている地面に変化が現れる。何かビニールのような物が出てきたのだ。
「これは……?」
北上はシャベルを置いて、手を使って掘り返す。するとそこには、多数の缶詰や民間の栄養食であるカロリーパワーが入っていた。
「こ、これだっ!」
「ユウ、見つけたん!?」
エリとリュウが駆け寄ってくる。そこには確かに、食べられそうな食料が埋まっていたのだ。見たところ、缶詰に損傷や変形はなく、食すことが出来そうだ。
「やった……! やったなユウ!」
「見つかって良かったぁ……」
リュウは北上の背中をバシバシ叩き、エリはその場にへたり込む。
「とにかく、持てる分だけ掘り返すで。これを持って帰って報告じゃ」
食料があることが分かれば、後はもう簡単だ。食料が出てきたところを掘り返すだけである。こうしてその日の夕方になるまで、食料の埋まっている大まかな範囲を掘り返し、サンプルとなる糧食を確保した。
「さて、帰んべ」
こうして北上たちは、そのままスイフへと帰還するのであった。
その後はかなりスムーズに動いた。まず埋まっていた食料が、ちゃんと食べられるかどうかチェックする。匂いはもちろん、味やその後の経過観察も行う。この食事を一週間ほど続け、問題がないことを確認したら、組合員を大勢派遣して食料の運搬を行う。そのため、カツタン駐屯地とスイフを行き来する街道は、これまでにないほど賑わいを見せていた。そして何よりも、食料不足という噂を聞きつけていた市民は食料があることに安堵し、一気に治安が良くなっていったのである。
こうして、スイフとその周辺の住人に食料が行き渡り、彼らはこの冬を乗り越えることができるだろう。ここで付け加えておきたいのは、食料は生存できるだけの量しかなく、根本的な問題解決には至っていないというのが現状だ。市民はギリギリの生活をしており、困窮しているのも事実である。だが、今回の緊急の食料配布のおかげで、市民の多くは生き残れたのもまた事実だろう。
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