第7話 元仲間
「へぇ、楽しかったみたいじゃん!」
「今日はご機嫌斜めみたいじゃないか?」
「ホーンラビットがあんまりいなくてさ、ゴブリンはいたから倒したけど割に合わないし」
「それわかるわ。ゴブリンは本当割に合わないな」
「でしょ!しかもナンパ男に付き纏われて嫌になるわ」
「へぇ、ナンパなんてこの世界にあるんだな」
「あ、もしかして?」
「同郷かもな」
でも、ナンパしてる余裕があるのか。
「でも、タイプじゃないからノーサンキューだわ」
「あぁ、ご愁傷様」
シータが手を合わせている。
「はぁ、今日はエールが美味いな!」
「まぁね!こっちのエールって飲みやすいのよね!」
「飲みすぎるなよ?てか、アカネは幾つなんだ?」
「女に聞く?まぁ、二十歳だけど」
「タメじゃねぇか、よかった年上じゃなくて」
「なんだよ!ためかよ!年上だと思ってたよ」
「俺の大人力舐めんなよ!」
「はん!ただ、達観してるだけでしょ?フリよ、フリ」
「シータは幾つだ?」
「二十三です」
「「えぇー!」」
「行き遅れでごめんなさい」
「いや、もっと若いかと思ってた」
「うんうん、下だと思ったもん」
「そうですか?でも、歳的に行き遅れの年齢でして」
「そんな事ないよ、シータは可愛いじゃん」
可愛いし、行き遅れなんかじゃないだろ?
「そんな。イチヤ様に言われると照れてしまいます」
「あ、まぁ、年齢のことは置いといて」
「自分から言って来たくせに!」
「まぁまぁ、アカネはポイント貯まった?」
「まぁまぁね。でもアイテムボックスが千ポイントするのよ?先に取っとけばよかった!」
「やっぱりな。あとからだとポイントがデカくなるな。俺も欲しいのに二千ポイント使ったからな」
「マジで?そんなに貯めたんだ?何のスキル?」
「スキルポイントアップ」
「ずっる!そんなのあったのかよ!」
「あっただろ?寝る前にでも確認しろよ」
「だって寝る時はここのエールで酔ってるんだもん」
やっぱりな。ちゃんと見極めてスキルは取らないといけないな!
「アカネは魔法は?」
「風魔法だけだけど」
「それでよく後衛なんて言ったな!図書館行って魔導書読んで来いよ!他の魔法覚えられるから」
「まじで?早く言ってよ!」
アカネは多分魔力関係に特化しているんだろうな。
「明日行って来るわ」
「おう、行ってこい!」
「シータって職業何?」
「斥候です」
「なら仲間がいたんじゃないか?」
「逃げましたよ。私が捕まった時に」
「マジかよ!許せねぇな」
「ほんと!許せないね」
「いいんですよ、もう」
その時誰かが入って来た。
「シータ!ここにいたのかよ!」
茶髪のチャラそうな男、ゴツい短髪の男、魔法使い風の女。
「シータ悪かったよ、こっちに戻って来てくれないか?」
「私はイチヤ様に助けていただきましたので一生イチヤ様と一緒です」
「はぁ?そんな若造が?おいお前?シータは俺たちのパーティーメンバーだから返せよ」
「仲間を見捨てるパーティーねぇ」
「み、見捨てたんじゃねえよ!応援を呼びにだな」
「見苦しい男は嫌われるよ?」
アカネが口を出す。
「なんだと!んじゃお前でもいいや、うちのパーティーに入れよ!」
「死んでも嫌!」
煽るねぇー!
「くっそ!お前たち覚えとけよ?」
「もう忘れましたぁ!!」
アカネが煽る。
「く、くそが!」
男達は外に出て行った。
「お前も狙われるぞ?」
「私達パーティーでしょ?」
「はぁ、もうパーティーでいいや」
「やったぁ!よろしくね!」
「アカネ、よろしく!」
シータは賛成の様だ。
「はぁ、こっちは頭が痛くなって来たわ」
「飲み過ぎ?」
「違うわ!」
8
アカネがパーティーに入って三人パーティーになった。さすがに、レベルくらいは把握しとかないとな。
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レベル45
力 A
体 B
速 A
知 B
魔 A
スキル 魔力操作Lv7 体術Lv8 火魔法Lv4 風魔法Lv6 土魔法Lv3 水魔法Lv3 生活魔法Lv4 剣術Lv6 身体強化Lv3
ユニーク 取得経験値アップ
アイテムボックス
スキルポイントアップ
残りP3900
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今の俺がこれだ。まぁ、強くなった方だろ!で、アカネとシータにもレベルだけ聞くことにした。
アカネがレベル10、シータがレベル56、
やはりシータがダントツでトップだな。
さて、アカネのレベル上げをどうするかだが、北の山しかないだろうな。
「と言うわけで北の山に行く」
「何がと言うわけなのかわからないけど私でもいけるの?」
「まぁ、俺らがサポートしてやっとだな!」
「やっとかよ!」
っとその前に、門兵のゴズに言って賞金貰わないとな。
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