第2話 なんとかなるもんだ
“ゴーン”
と朝の鐘が鳴り目が覚める。昨日早く眠ったのでスッキリとした目覚めだ。顔を洗って下に降りていくと朝飯のいい匂いがして来る。
パンにサラダ、シチューにエール?
「エールは度数が低いから水代わりさ、水がよかったら有料だけどあるよ?」
「いえ、これでいいです」
あぁ、飲み水が貴重だと確か酒が水代わりだったな。
朝から酔っ払うわけにも行かないのでエールは半分残しあとは全部平らげた。
「今日の分です」
「あいよ!昨日と一緒の部屋ね」
四百ゼルを払って部屋を取っておく。
残り千五百ゼルになるが、今日は魔法を覚えたい!魔法を覚えるには魔導書が必要らしく、図書館に行けば読めるらしいので行ってみる。
図書館も有料で銀貨一枚払って魔導書コーナーで風魔法を選んだ。そんな分厚くなくて、薄い本を読むと体の中に何かが入っていくのが感じられる。ステータスを見ると風魔法がスキルに載っていた。
それからは火、土、水、生活魔法を勉強してスキルにできた。魔力操作のおかげもあるだろう。
外で使いたくて門から草原に出て風魔法を試してみるが微風だ。やはり練習が必要みたいだな。
「ウインドカッター」
微風がそよそよと出るだけ、それに声に出すのも恥ずかしい。
イメージが大事と書いてあったのでカマイタチを思い浮かべて、もう一度、
「ウインドカッター」
今度は少しマシになったくらいだ。
使い続ければいいと思っていたが、途中から頭が痛くなってきた?魔力が尽きたのだろう。
休み休みホーンラビット狩りをやって、魔法の練習をする。
ようやく一般的なウインドカッターが出るように経った頃また門に滑り込む。
ゴズのお小言を聞いてまたギルドに換金に行く。今日は三匹しか取れなかった。
それでも、お金が増えるのだからいいことだ。
宿に帰り昨日と少しだけ違う夕食を食べて、部屋に帰り生活魔法を練習する。生活魔法はライト、
頭痛と闘いながらライトを続けて魔法を覚えていく。
そして力尽きて寝てしまった。
次の日も宿をとっておいてから門の外に出る。
今日は朝からホーンラビット狩りだ。剣術を覚えたいから剣が欲しい。
朝から夕方までやって二十五匹狩れた。
今日はお小言無しで門をくぐり、ギルドにホーンラビットを持っていく。
五千三百ゼルになった。
「よし!」
目標だった二千五百ゼルの倍以上だ。
武器屋に行って鉄の剣を帯剣付きで買って、ようやく冒険者らしくなってきたな。あとは防具だが、防具屋にいくと革の鎧が二千五百ゼルで売っていたので買った。
五千ゼルが飛んでいったけどこれでいいか!
剣術を100Pで習得して剣を振るとなかなか様になってるんじゃないかな?
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レベル19
力 C
体 D
速 C
知 D
魔 C
スキル 魔力操作Lv3 体術Lv5 火魔法Lv1 風魔法Lv2 土魔法Lv1 水魔法Lv1 生活魔法Lv2 剣術Lv1
ユニーク 取得経験値アップ
アイテムボックス
残りP1700
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あとはポイントで上げられるけど他にも取りたい物があるから我慢だな。
「あら、ようやく冒険者らしくなったじゃないか?」
「なんとか揃えましたよ」
「これからだね」
「はい!」
女将さんにそう言われ、気合いが入る。
次の日もこの宿にし、門を出ると初ゴブリンと遭遇した!
「ギャ」
棍棒を剣で受け流して斬ったら直ぐに息絶えたようだ。解体用のナイフも買っとけばよかった。剣で抉り魔石を取り出して右耳をアイテムボックスにいれる。
水生成で剣を洗い、なんとか火魔法で燃やしてゴブリン退治を終える。ちょっとゴブリンは割に合わないかな?
あとはいつも通りホーンラビットを狩っていたらいつもと違うホーンラビットだ。少しだけ金に近い色をしている。すぐに逃げようとするのでなんとか回り込んで手刀で仕留める。
力が湧いて来る感じがしたのでステータスを見るとレベルが五も上がっていた。
メタル系と同じ感じかな?
ギルドに持っていくと、
「ゴールドホーンラビットじゃないか!よく取れたね!」
「はい!逃げ足が速くて大変でした」
「こりゃついてるよ!」
ゴールドホーンラビットは一匹で五千ゼルもついた。あとは二十七匹のホーンラビットとゴブリンの魔石。
全部で一万六百ゼルになったので金貨を始めてもらった。
ここで贅沢したらダメだ。
解体用ナイフだけ買っといた。
レベルが上がったのでポイントがやっと貯まった。二千ポイントでスキルポイントアップをとって、ようやく欲しいスキルが手に入った。
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