第9話 良心の結晶 Part1
「悪かったな岳積。勝手にいなくなって」
「まったくだ。ブリスラッドのエージェントに、どう言い訳するか悩んだよ」
岳積は最奥の広間に聡情を見つけた。
聡情の背後には巨大な扉がある。ヨロイの言葉どおり、扉だった。
聡情がそれを指差す。
「これ、ここと現実世界を繋ぐ扉なんだって」
「統四平限は集まったのか?」
「いや。揃ってればお前に邪魔される前に
それならば、聡情を止められるのは今しかない。
「現実世界で
「それを言われると耳が痛いな。でも、俺は
「誰かが傷つくとわかっていて、それを見過ごすのがエージェントのやることなのか?」
「悪いが今の俺はバーストだ。お前が
聡情の
「結局俺のせいで
聡情がカードを一枚取り出し、投げた。
小さな立方体が現れると次第に体積が大きくなり、広間全体を包んでいく。
「これは……」
「この場所は、
――やはり、彼と戦う以外の道はない。
「岳積。どっちが勝っても文句はなしだ。敗者がどんな末路を辿ろうとな」
――心臓の鼓動が高鳴る。
「五仕旗――」
岳積が言う。
「
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