第1話 銀之剣士 Part3
「この場は退いてやる」
攻撃を受け、苦しんでいたスパイクが立ち上がる。観念したのか、抵抗せず岳積に背を向けた。
「待ってくれ、もしやお前は――」
岳積の声は届かず、スパイクは立ち去ってしまった。
「お前に負けたのが、よっぽど悔しかったんだろうな」
慰めるように聡情が声をかけてくる。
「さてと、邪魔な奴はいなくなったし、俺たちは例のモンスターを探そう」
「ああ……」
二人は森の中を歩き始めた。
それから一時間ほど経過した。しかし、モンスターは一向に見当たらない。
「俺さ、前から聞こうと思ってたんだけど……」
木の下で体を休めていると、聡情が尋ねてきた。
「何でお前、そんな必死に統四平限探してんの? 何に使おうとしてるんだ?」
「『どうして?』って、それは……」
岳積が一拍空ける。
「額に入れて飾るためだ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます