第40話 40 「かつ丼食うか」「はい食べます!」「じゃあ金払えよ」
芽衣さんは警察に連行されるとすぐさま取調室入れられた。
「さて、取り調べだが、かつ丼でも食うか。
男に振られたんだろ。」
the昭和の取り調べ室。
それらしい蜘蛛の巣があり、デスクランプを蝿が周る。
「ふ、振らてないっす。」
取り調べを行う刑事はそれはたいそうな昭和刑事である。
今だと公安委員会(簡潔に言うと警察の警察。警察が不正を起こさないように監視する立場の人。通常の会社で言う監査、学校で言う教育委員会に当たる組織)にすぐにでも言われそうな雰囲気のおっさん。
「いいから吐けよ。
いやなこともあったんだろ。」
失敬、違った。
男子高校生の恋愛を聞きたがる若さを求める爺か。
「ふ、振らてなんかないっす。
好きなのは親子丼です!」
「意外と図々しいな。」
「何言ってるですか!
自分で息子を産んで親子丼にするんです!
ロマンないすか!」
「…わかる。」
ノリは変わらない。
突っ込み役が不在のため、たわいのない話が続く。
今の会話の内容がわからない奴らは聞くな。
まだ純粋で居ろ。
「で、どうして家の壁を壊したんだ?
家主から許可は貰っていたんだろ?」
「いやあ、それが姉妹の方々の一人にひどく反対されておりまして、なんとか好きな人を救い出すために入った次第でございますよご老公。」
「ほほう、それで貴様は罪を問われたと。
仕方があるまいなあ。
ところで菓子折りはなにか持ってはいないかのう。」
悪代官と浪人に代わった二人はしげしげと懐をまさぐり始める。
そして渡したのは数枚の紙きれ。
何も言わずに悪代官と浪人は交換をする。
「ふむふむ、中々いい菓子折りをお持ちのようだ。
釈放してよし。」
「お代官様ほどではありませんよ。」
「お前ら!何やってんだ!
私も混ぜろ!」
「そっちかよ!」
やっとこさ、警察署まで迎えに来たというのに取り調べを受けていると聞いたものだから入ってみれば漫才やってらあ。
今しがた交換した紙はBLA〇写真集である。
これらのことから完全に警察とグルだな。
「ふははは、大丈夫だよ。
罪を犯していないことは解っていたから。
彼女は警察にご厄介になるということはないけれども、公道を借りたりするときに交通課のものと話したりしているからね。
他にも火薬の使用許可とか出すときに私たちのお世話になっているから身元は把握しているさ。
今回のことも家主である君のお父さんから許可を得てやっていることだからね。
君の部屋の家具以外はノーダメージだし、物損は請求すれば示談にできるよ。」
披露宴に出席するために勉強させたし、それを無駄にするのもなんか嫌だから示談にした。
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メイン小説
換金スキルとショップスキルでバグ技現代無双〜無限に増える1円玉でスキルを買いまくる~
酔っぱらってダンジョン行ってたらお姉さん持ち帰りしてて朝チュンしてた件~スキル乳化の美肌ボディエステは女性冒険者を虜にする~
こちら二つもよろしければ拝読ください。
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「なら体で祓え」
スライム道
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