第14話 14 初姉は警察犬以上の嗅覚と土佐犬以上の戦闘力を持っている超人である
「む、一郎の匂い。」
む、一郎の匂いじゃねえよ。
初姉の嗅覚は警察犬をもしのぐ、女の匂いを付けた日には消臭スプレーを大量にまかれるか、御風呂に直行でキレイキレイされた幼少のトラウマを思い出す。
ひ、に、逃げるんだよーー。
俺は逃げなければ負けるのだ。
嫌なものは嫌だと言わなければ死ぬのだよ。
「お姉ちゃんは許しませーん!」
20人が入れるリビングは端から端までの距離は12m。
初姉が座っていたのは出口から10m当たりの地点、それをわずか0.2秒という超人的な速度と飛距離をもって跳躍と同時にとびかかった。
身長は180㎝と高身長、プロポーションはグラマラスなのが特徴的。
出るところは出るように調整した筋肉を持っているため、体重は見た目以上に重い。
多分100㎏くらい。
俺の身長?
170㎝だけど?
体重も60㎏と平均クラス。
つまり、ウェイトに差がありすぎて監禁すると言われればすぐにでもできてしまうのが初姉のすごさということだ。
この肉食獣に捕まったら、俺はどうなってしまうのやら。
まあ、姉に欲情するかと言われれば欲情することは一切ない。
オジサン的思考がまだまだ、欲情しづらいのかもしれない。
とまあそんなことを思っていても、サイドからプロレス技を極められています。
このプロレス技に対応すべき、技はただ一つ。
「く、さすがはわが弟。
私から逃げる術を日々あげているわね。
でも力があまり出ていないわよ。」
バギーチョーク。
サイドから固められたときにできる唯一の技、らしい。
というのも、自分で使うのも初めてだし、筋力差があるうえでかけられる技らしいかrら、姉に何度もやられるのもしゃくだし覚えたんだけど、あんまり意味がない気がする。
相手の頭をわきに挟むようにしてから、足を何とかつかんでもう片方の足で組むだったかな。
んで手を握力続く限り組み、背中を動かす。
姉の乳房が邪魔でうまく決められていない気がする。
「一郎が私の乳房を触ってくれている....ぐへへへ。」
「....ステイ!」
もう落とすわ。
握力にモノを言わせる。
握力というのはもっとも体格が関係なく力が出せる部位だ。
やせ型の人間でも70㎏、大体リンゴを鷲掴みにして割れるくらいの握力は鍛えればすぐにつく。
隠し持った強い武器になる。
つまり、乳房を痛いくらいにわしづかみにして黙らせる。
「痛い痛い!
おっぱいつぶれる!
痛いわ!」
「ならやめて。」
「く、わが弟ながら一切欲情しないのが口惜しい!」
恐ろしすぎるだろ、平気で監禁とか言い出すし、怖いわ。
「初、あとで説教があるから心しておくように。
他の姉妹たちも全員説教するぞ。
弟に欲情して、監禁したいなど何事だ!」
「むしろ年頃の男と同じ屋根の下に居て欲情しないとは何事だ!」
「「「「そうだそうだ!」」」」
…家出するか。
「じゃあ自分ですることは自分でしろ。
私は自分のところの家事しかしないからな!」
専業主夫の特記戦力、家事やらない。
これは効く人には効く。
「「「「「く、一時休戦だ。」」」」」
「「一生やらんでくれ。」」
気が合うのは俺とオトンだけだった。
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次回
15 家族みんなの食事は井戸端会議によく似ている。
スライム道
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