第13話 13 全員懐中電灯の準備はいいか!家族会議だ!
「さてみなのもの!
今宵は良く集まってくれた。」
家に帰るとあたりが暗かったのでもう遅い時間のことあいまって寝ているのかと思い、廊下を渡り、そーっとリビングを除くと〇ーレの会議でもやっているのかと思う光景が入ってきた。
スマホを使ったリモートの人も含めて全員懐中電灯を下から自分の顔に向けて話をしているので地味に怖い。
っつうか怪談話?
「陸奥よ、して今日はどのような進捗がるのか報告せよ。」
唯一の兄である武兄がリモートで上司的な感じで話してる。
「武よ、今回の会議は一郎に関することだ。」
「一郎ちゃんになにかあったの!」
反応したのはわがオカンと姉ズ。
結構オーバーリアクションっぽいけど、〇ーレ風じゃなくて護廷会議風なの?
「特に生活に関する問題はない。」
オトンが特に問題ないというとほっとしたのかオカンたちは下がる。
マジでなんなのこの会議。
「して内容は。」
「一郎の将来のことだ。
あいつは、将来会社などで働きたいと思っているらしい。
武とは違う道を歩みたいと相談された。」
「それは大問題だ。
私たちの一郎ヒモ化計画が頓挫してしまう。」
というのは結婚指定なしシスターズ。
いや、ヒモ化計画なんて専業主婦ですらねえ。
なんてことを計画しているんだ。
そんなことしたら、小さい妹もヒモって言葉を検索してしまうじゃないか。
というか小さい妹はもう寝る時間でしょ。
もう10時だよ。
身長伸びないよ。
「貴様らの計画は知ったことではないが、少しきつく当たってしまったが彼の人生だ。
好きにさせようと思う。」
「「「「「異議あり!」」」」」
おーい、いろいろ混ざってるLV5が混ざってる。
「裁判長!
今の発言に異議あり!」
「ふむ、代表として一郎の実姉である初(はじめ)、発言を許可する。」
実姉にしてもっともブラザーコンプレックスをこじらせている年子の実姉。
なんとかオトンは引き離そうと別居を提案したが暴走人造人間になり果てたため、泣く泣くリモート大学だけは勘弁してくれということで落ち着いた暴走列車。
「は!
一郎氏には現在信奉者が1万人を超しており、社会進出をしようものならば、その会社への就職倍率がとんでもない数値に成る社会現象問題になりかねないと判断しております。」
「は?」
こいつ何言ってんだとという言葉しか出ない謎の現象。
しばらくの静寂に包まれるが、初はスマホを見せた。
罵倒系配信者!
幼馴染に配信を見られて気絶する!
そして病院呼ばれて思わず幼馴染が映る!
え?
あの配信のときに俺の顔入ってたの?
確認のためにわざわざ、彼女の配信している家に言ったけど、あーぼやけてるけど映ってる。
でも初姉よ。
何故分かった。
「……見る人にはわかると思うが、この程度で分かるのか?」
「オトン!
甘い!
この時の同級生たちはみんな、一郎キュンに恋をしていたんだよ!
少しだけ聴こえている音声とこの画像が有れば瞬く間に広がっちゃうよ!
現に卒業式の同窓会用に登録しておいたお母さんの電話が鳴りやまなかったんだもん!」
当時、スマホや携帯電話は必要ないと思い、最低限のことしかしていなかったから、女子たちからの過剰なアピールも阻止できたし、社会人スキルで交わすことはわけなかった。
それで同窓会とかの集まり用の連絡先をオカンの電話番号にしていたのだが、このような弊害出てしまっているとは。
「その配信者の子は長年の付き合いで害はないことは見定めたから私たちの囲いの中に入れてあげるための子だったけど、これは明らかに実害だから排除するけどね!」
「…一郎が駆け落ちするとか言い出したらどうするんだ。」
「その時は監禁します!」
「……」
俺、真面目に家出しようかな。
それこそ、オサナナジミらしい人を保証人してもらって、家を借りるとか。
「コホン、異議に関しては却下、もしそうした場合は全力でこちらも応戦するから覚悟するように。」
裁判長兼アニキ!
もっと制御してくれ!
「「「「「ブーブー!!」」」」」
「これは裁判長の決定である。
意義のあるものは法律上に抵触しない上での議案書を提出せよ。」
「く」
「それで話を戻していいか。」
「ええ、どうぞ。」
「最近バイトをしだした話を覚えているか。
そのお金で私の財布を買ってくれた。
多分だが、社会進出したい上での意思表示でもあったんだと思った。
だから喧嘩はしたが親として尊重はする。」
ありがたやあ。
オトンは最後の最後には折れてくれた。
俺のことを理解してくれたみたいで嬉しかった。
「兄としても尊重したいところですね。
一郎は元々ビジネスマンのような話し方を覚えていたし、目上の人達とのあしらい方も上手い。
良い社会人に成れると思う。
その辺ののらりくらりで生きている人とはまた違った大まかな計画性は考えていると思うよ。
細かいところは修正が必要だからケースをいくつも用意する癖もあったし、失敗してもすぐに立ち直れるだけの胆力がある人は経験するのが生きがいだからね。
何も僕やオトンのような専業主夫が男性の花ではあるけれども、それである必要性は全くない。
一郎は一郎の人生を歩んでもらうと良いと思うよ。」
ぐ、ぐおおおおおお。
俺は今モーレツに感動しているぞ。
姉ズやオカンたちも兄の言葉には納得したのかぐうの音でない。
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次回
第14話 14 初姉は警察犬以上の嗅覚と土佐犬以上の戦闘力を持っている超人である
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