第17話 超々高層建築物X-seed
「ここは…」
あの遠くに見えた、遠くからしか見てこなかった建物が、 今目の前を塞いでいる。
「やっとたどり着いたんだな…」
「ああ…」
「ここで全てが終わる 負けても、勝っても」
俺達が負けたとしたら、外のものたちからは何事もなかったように消し去られ、うちの人からは、反逆した罪を問い続けられるかもしれない。俺たちが帰った時にそうだったように。彼らは自分を被害者だと思い込み。一生奴隷のままか反逆者として殺されるかはわからない。いっそのこと殺されたほうが楽かもしれない。
どんなに苦しい厳しいことがあっても、走り抜けよう。そうすれば自ずと道は見えてくる。邪魔者がいるなんて当たり前なんだ。幸せの前には。ストレス要因があるけれど、やり続けよう。そうやってここまできた。
そして俺たちが勝ったら、それは俺たちにとって自由だ。新しい時代を意味する、やっと日の目に当たるだろう。世間に認知されるだろう。そして、ストレスから、生き地獄からようやく解放されるだろう。
俺たちはそうしんみりと感じたんだと思う。どんな状況でも強く生きてきた。諦めずに…ただまだ終わったわけじゃない。ここからが本当の戦いなんだ。
大きな建物がそれぞれ繋がって大きな一つの集合体を形成している。とても巨大であり、最上階は2000mにも達するらしい。
自由を奪われた、阻害(迫害)され続けた日々、そして仲間を殺された記憶も…、、、もう二度とそんなことを起こさせないようにここで終止符を打つ。
俺たちは一人ずつ順に手を合わせた。みんなの手が重なる。
「俺たちはここで絶対に勝たなければいけない。この負の連鎖を止める為に。全ての悲しみ、苦しみを終わらせる為に。」カイ
「私はずっと笑顔でいたい。だからその幸せを、自由を勝ち取るために。」ポロ
「平和な世の中があればいいなと思う。毎日楽しく穏やかな。」キリア
「私はこの世界を救いたい。そして、何と言ってもカイを救いたい。負けないよ。」みづき
何もできなかった、何も無く毎日が過ぎていったあの日々を憶いだす。無気力…なんでやる気が出ないんだろうーーーーー時間が経ちーーー気づいたーーーーあうと、怒り声を聞くとやる気が集中力がなくなる…のか…やつらに会いたくない。もう人生を邪魔されたくない。
そこはとても広大な中庭であり、光が差し込み緑が生えていた。そして目の前には大量の兵士の姿。その数は総勢100000を超える兵に思えた。大軍がこちら側を狙って、押し寄せてくる。
「最大級魔法ディスピアランド」
みづきが放った、最上級魔法は威力を抑えられており、殺しはしないものの、その分広大は範囲の敵を戦闘不能にした。
「みーのおかげで、敵が減ったね!あとは私達でなんとかするよぉ〜いこっポロっ」とキリアが言う。
「うん!任せといて!」
「ありがとう俺たちは先に進んでるぞ」
「あそこが、中心部か!あそこに向かうぞ!」とカイが言った。
「うん!」
しかしこのエリアには、幻覚魔法の王とも言われるリバイアがいた。彼女らはまだそれをしらなかった。
「二人とは、私も舐められたもんだな・・さて始めるかな」
「私が行こうって言ったけど、私戦えなかった‥あはは〜。みーの魔法で敵はいなさそうだけど。あれぇ〜。ポロがいないよぉ〜どこぉ〜」
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