第12話 完成


「よし、完成だ!!!!」


 研究所内にゆう教授の声が鳴り響いた。


「ついに、時は満ちた!」ゆう教授の尽力により、上級魔法が完成したのだ。


 そして、彼は緊急記者会見と題して、メディア発表を行った。


「発表する、ようやく私たちが望んでいた強力な魔法が完成した。」


「おおおおおおお」と観客は歓声をあげる。


 私たちは国家予算を使って今回この研究をしてきた。そしてこれをこの少女に託したいと思う。みづきさんです。この世界の平和が末永く続くことを願って彼女にそれを託します。


 そして、そこにはみづきの姿があった。正式に継承者として認められた、みづきは授賞式に入っていた。しかし授賞式の最中に、建物内で爆破事件が起こった。ゆう教授はこれが、反対派からの脅迫だと感づいていた。


「先程の爆破事件について、今現在調査中でございます。みなさんご安心ください。厳重な警備を引いております。」


「これは、どうしましょうか、博士」


「とりあえず、みんなを安全な場所に誘導して。それから考えよう。」


 一時間後、みなは安全な場所まで移動した。


「困ったなあ、どうにかして、納得をさせるようにしたいけれども」


「私、それでも世界を救わなきゃ行けないんです」


「そうだな、君はこの世界の未来だ。そして、反対されても誰かが切り開かなければならない。そんな道だ。君を信じよう」


 授賞式は中止になったが、それをはみづ学ぶ代表者はみづきに決まった。


「カイ怖いよ」


「大丈夫だ、何があっても俺が守るみづき」


 そんなこともあり、安全面を考慮して俺たちは他の大都市へ移ることになった。


「キリアもみんなもありがとう!私頑張るよ!!!」


「うん、頑張ってねみーちゃん」


「さてみづきくん、ようやくだが、これが術式なんだ!」


「ゆう教授、凄く複雑ですね」


「そうなんだ、あとはこれをつかうとかなりの体力を使うことになる。せいぜい、今の君の魔力だと1日3回までだ。これをよく留意してほしい。これを習得するために特訓してくれ!!」


「わかりました。では、行ってきます!!そうやって一ヶ月間魔法の訓練の為他の街に移動して修行することになった。術式を覚えてあの街でこの魔法練習してきます!!」

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