9.5・ことばの世界
MRCPはMRCPという姿では存在していません。全てのMRCPは必ず何かの姿を表象しているからです。
しかしどの表象を彩っても、唯一変わらない要素があります。
それこそが「心」に他なりません。
あの虹の海もそうです。黒い液体の正体は「死語」、すなわち言葉の死体でした。ではその周囲を囲う虹色の海はなんでしょうか?
その海こそが「死語を弔う言葉たち」すなわち「ことだま」です。
ことだまは死語に嘆き、死語を弔い、そして葬るのです。
人間とことだまは高次元空間を介して互いに繋がっています。ことだまは心を持つのです。そのゆえに人間の責任を問うべく集い、また免責を示すために離れるのでした。
虹の海に浮かぶ山と深く沈む穴は言語の感情が造り出した、人類の道徳意思を可視化する、ことだまの感情地形に他なりませんでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます