8.5・天の宝石、地の三光

 その地下には三賢者が封印されていました。


 月、太陽、星の三人の賢者は捕えられ、無限に肉片と魔力を供給する培養物にされていたのです。

 もはや人間の原型をとどめておらず、巨大ながん細胞に瓜二つという風貌です。


 その膨大な魔力は結界の維持と、結界内の施設への給電に使われていました。


 またその肉塊は肉片へ切り出されると、栄養剤と換気膜が内蔵されたシリンダーに収められ、対魔導防御装置の生体部品接続部にはめ込まれ、ねじで強固に固定されました。


 その地下工場に、空から宝石の名を関する魔女が現れたのです。

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