第112話 マグネットラーク
マグネットツナと
そして、銛を地中深く打ち込んだ。
【クジラの大きさの魚に銛一本で挑むなんて、ヤラセとしか思えない】
【絶対におかしいだろ。あの酸はそんなに強力なのか】
【ダンジョンの壁が溶ける】
【ヤラセだから、真剣に考える必要はない】
うん、先手必勝の良い攻略だった。
だが、マグネットツナは誰が掘り出すんだよ。
俺がやるの?
さいですか。
まあ、掘るのは別に構わない。
どうせなら掘った砂も持って帰るか。
売れないようだったら、グラトニーにでも食わせてしまえば良い。
【砂を掘るって大変だな】
【実際は掘ってないさ】
【
【奴隷契約反対】
【寄生スキルを解け】
マグネットツナの漁は、原始的だな。
漁師も釣った後は銛をぶっ刺すけど。
漁の時間より掘る時間の方が長い気がする。
これならわざと体当たりさせて、地上で仕留めた方が早い。
まあ、金額が高いから、一日に一匹獲れたのでも割は合うけども。
第4階層の攻略は進む。
マグネットツナの領域を抜けたようだ。
今度の敵は象より大きい巨大ラクダだ。
マグネットラークと命名。
どんな攻撃をするのだろう。
見ていたら、砂丘がさらに盛り上がり、巨大な砂津波になって襲い掛かってきた。
俺はアダマン鉄パイプを一閃。
砂津波を左右に割った。
【CGか】
【砂の津波とは凄いな。ヤラセだと思うけど、迫力あるいい映像だ】
【何で死なない。さては仕込みだな。だから津波も左右に割れる】
【俺は中立派だと思っているけど、恰好いいなと思ってしまった】
【人を奴隷にするような奴だぞ】
【そうだ。
コメントを見ていたら、シロガネがマグネットラークの首に噛みついて仕留めてた。
【今回のはヤエちゃんにはきついか】
【信者は去れ】
【俺はヤエちゃん教】
【中古女のどこがいいのか】
【
【何だと。もういっぺん言ってみろ】
【レイプされたんだろ】
【あれは未遂だったんだ】
うん、マグネットラークは
シロガネ辺りだと砂津波の中を泳いで辿り着きそうだけど。
なんか考えないといけないな。
バリスタは駄目だろうな。
【とにかくおっさんを始末する方法をかんがえないか。でないと
【このモンスターは駄目だ】
【きっと仕込みだろうから。おっさんは今はスタジオだ】
【討伐に行ってない?】
【だってFランクなんだぜ。それが証拠だろう】
【じゃ闇討ちは無理だ】
【だから路上でな】
【そんなことを言ったらびくついて外に出なくなる】
「今日は終りだ。マグネットラーク対策を考える」
「待ったか」
「ええ、もっと早く来なさいよ」
さあて、今日の悪行は。
「ポーション飲みたいよな。口移しで飲ませてやる」
【辞めろ。これ以上
【どうせカメラを止めるんだろ】
俺はカメラの映像だけを切った。
そして自分の手に吸い付き音を立てた。
「ぷはぁ」
【ああ、上気してる
【ツヤツヤテカテカだな】
【おっさん信者は死ね】
【事実を言ったまでだ】
「いいな、毎日来い。今回みたいに口移しで飲ませてやる」
「くっ、いい気にならないで、いま屈辱に耐えるのは、体を直すためよ」
【おっさんにやられた傷がまだ治ってないのか】
【入院も長かったし】
【ポーションをもっと送ろうぜ】
【そうだな】
「辞めておけ。お前らのポーションは1万円ぐらいだろ。俺が
【くそう。嘘に決まってる】
【このおっさんヤラセかもだけど、これだけの規模で出来るということは金は持っているんだよな】
【どっちにしても金持ちってことか】
【
【はいはい】
毎日、黄泉がえり丹を飲ませるのが決定。
同じ映像だと飽きられるから、次は映さないけど。
さてまた何か仕込みを考えるか。
次はエロ関係とかがいいな。
マッサージでもしてやろう。
音声だけでお楽しみ下さいとやってみよう。
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