第8回「目の前に広がる海」
【問:あなたの目の前に海が広がっています。どう思いましたか?】
忍「うーみーはひろいーなおおきーなー」
秋葉「いきなりフラットな歌い出しやめて。連想ゲームじゃないから」
ダンタリオン「別に。海だなという認識」
アスタロト「割と好きだね。遮蔽物がない感じだし、広々しているのがいい」
司「そう言われるとそういう光景が浮かんでくるんですが……」
秋葉「オレ、船とかけっこうちまちま行き来してる光景が浮かんだよ。でもなんか落ち着くのがいいよな」
忍「そう言われると、一口に海、っていっても港とか海岸とか、そもそも洋上の船からの光景だったり人によってまちまちかも?」
ダンタリオン「豪華客船からの光景なら、変化がないから割と退屈」
秋葉「シチュエーションを絞って来るとますます答えが割れるだろ」
忍「心理テストだからインスピレーションがいいんでしょ? 私も広々して好きだなーかな。浜辺から見てる感じで。波は見てて飽きない」
司「海を見て、閉塞感を覚えるやつはいないだろ? 俺も好きな方だな」
ダンタリオン「津波で被害に遭った東北地方の方々はまた感じ方が違うんだろうけどな」
秋葉「なんでいきなり口調丁寧になってんの? てかそう言われると広すぎて漠然と不安、なんてこともあるかなぁ」
忍「疲れてるときに行くと癒されるけど、潮風が嫌いな人とかもいるしね」
ダンタリオン「よし、全員そろったところで回答オープン」
【答:広がる海は、あなたの人生観です
色や大きさ、雰囲気など客観的に見て取れますね 】
忍「豪華客船からの光景は変化がなくて退屈」
秋葉「特に何も思わない」
司「被災した人間の心理を読み込むあたりはさすがメンタリストというべきか?」
ダンタリオン「揃ってオレの回答だけ取り上げるな!」
忍「魔界きってのメンタリスト、ダンタリオン閣下の自己分析はどうですか」
ダンタリオン「間違ってはいないだろ。城にこもって毎日の繰り返しなら退屈だろうし、特に何も思わないのは魔界の永い時間の中ではその時々で状況が変わるから」
一同「それっぽくまとめてきた!」
忍「今まさに、私たちの心理が公爵によって誘導されようとしている」
ダンタリオン「そうじゃねーよ」
忍「退屈だから遊びを求める、というのは賛成」
秋葉「そういえば割とみんなポジティブな回答だったよな」
ダンタリオン「人に言われて漠然と不安を覚えだしたのは誰だ?」
秋葉「海はともかく人生ならそれはありだろ(遠い目)」
司「普段見ているのが東京湾だから、色までは思いつかなかったな」
アスタロト「人によっては、南の青い海、開放的なバカンスみたいな光景を想像することもあるということだね」
一同「……(そういえばアスタロトさんは「遮蔽物がない」とか言っていたような) 」
秋葉「オレのちまちました船があるとかも東京湾なイメージだけど……」
ダンタリオン「お前のイメージは平穏でありたい願望とちまちまと問題が発生している光景そのままだ」
秋葉「!!!(諭された!)」
そんなわけで。やっぱり身近なイメージで出てしまうのは仕方ないテストだった。
余談。宮古に聞いてみた。
宮古「海が広がっている? そんなものは飛び込むだけではないか。何も臆することなくな!!」
秋葉・忍・司「……」
世界に無防備に飛び込む(飛び込むべきじゃない時にも飛び込む)ところは、合ってた。
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