第7回「余分に出てきた映画のチケット」
【問:あなたは1人で映画に行きました。
1人分の料金で2人分のチケットが出てきました。
どんな気持ちになりましたか?】
司「いったん帰って森を誘う」
秋葉「司さん、料金は?」
忍「そういえば昔、自販機でジュース買ったらたくさん出てきたことがあったよ」
ダンタリオン「それな、ひとつ縦になって入ってたりするとその前後のがまとめて出てくんだよ」
秋葉「また余計なこと知ってんなー」
アスタロト「特に何も思わないから、普通に店員に返す」
一同「紳士!」
アスタロト「必要ないものだからね」
忍「料金の件は誰も踏み倒すとは明言していないだけで、払う人払わない人ご自由にご想像くださいかな。わたし、後続の人に転売する」
秋葉「忍―!?」
ダンタリオン「オレもだな」
秋葉「せこいぞ魔界の貴族」
ダンタリオン「金はともかくとして捨てるのも勿体ないだろ? せっかく余分に出たんだから活かしたいだろ?」
秋葉「返せよ」
忍「冗談だよ。あからさまにその場で転売とかない」
司「忍は上野の美術館の招待券も、余った分は後続の学生にあげてたことがあっただろ、無償で」
ダンタリオン「その取ってつけた無償の言葉に棘がある気がするのはオレの気のせいか?」
忍「招待券だし、美術館にわざわざ来る男子グループなんてちゃんと興味があって来てるんだろうなと思って。でもジュースが二本出たら普通に持ち帰ってしまう気がする」
秋葉「それな、10円拾ったら交番に届けますかみたいな流れになるからこの辺にしとこう」
アスタロト「ところでみんな、この質問、行動を聞かれているわけじゃなくて『気持ち』を聞かれていることに気付いてる?」
一同「!」
ダンタリオン「珍しく司が即答するからだぞ」
忍「感想無用で行動が決定していたんだね」
司「……(←森は双子妹)」
秋葉「どっちにしても『出たから使うか』か『要らないから返す』だよな。一部除いて」
ダンタリオン「気持ちを聞かれてもなー 出たもんはしょうがないだろ」
秋葉「そのやっつけ感」
忍「回答見せてください」
【答:恋人や配偶者がいながら、
他の異性に誘惑された時のあなたの気持ちがわかります】
秋葉「転売wwwww」
ダンタリオン「出たもんはしょうがないだろ」
アスタロト「君の答えは毎回ろくでもないの一言になってるけど大丈夫かい?」
ダンタリオン「心配されたくないんだよ。別にモテるのは仕方ない。オレなんだから」
秋葉「忍とアスタロトさんの『要らないから返す(人に渡す)』は結局一番、誠実なのかそれとも興味ないしみたいな感じなのか……」
忍「司くんの回答は一番解読が難しそうだけど、家族優先。みたいなことなんだろうね」
司「分析しないでその辺りで止めておいてもらえると助かる」
アスタロト「秋葉は答えてなかったけど、聞かなくても何だかわかりそうな気もするよね」
秋葉「うーん。一人で見る気なら普通に『二枚出ましたけど』って返すだけですよな」
一番わかりやすい常識人は、結局秋葉だった。
気持ち的にはラッキーとか思う人は浮気性という感じだと思います。
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