第6回「黒い川」
【問:あなたの目の前に黒い川があります。
どれぐらい黒いでしょう?】
忍「真っ黒」
司「今日は直感的に答えたな」
秋葉「うーん、ちょっと淀んだ感じ? 雨上がりみたいな」
ダンタリオン「それは黒じゃなくて茶色じゃないか?」
アスタロト「透明感はある黒さの感じはした。グラデーションで深くなるような」
ダンタリオン「黒い川……魔界にあるからそのイメージ強いよなー上層は一見普通だけど底が真っ黒」
司「人の回答を聞いた後だとそれがついてくる。公爵の答えた川だけど実は底にはただの黒石が沈んでいただけ、みたいな」
忍「じゃあアスタロトさんの言ってる透明感があるのがいい。夜の帳みたいな」
秋葉「いいとか悪いとかでなく」
ダンタリオン「よし、回答」
【答:あなたの腹黒さがわかります。】
一同「……」
秋葉「これさぁ。黒があることが前提の時点で全員腹黒認定なのおかしくね?」
アスタロト「誰しも心の奥に何か隠れているものはあるとは思うけど」
忍「真っ黒! 自分で言ってなんだけど、むしろ潔い感じしかしない」
司「……実は石が沈んでいただけの俺は一体どう解釈したらいいんだ?」
ダンタリオン「石のように重い何かが腹の底にあるんじゃないのか」
秋葉「そう言うお前が一番腹黒い答えを叩きだしてるんだよ。上辺はきれいだけど底が真っ黒とか正に腹黒のテンプレだろうが」
ダンタリオン「人間だれしも心に闇を抱えてるんだよ!」
秋葉「人間じゃなくて悪魔が何言ってるんだ!」
アスタロト「悪魔なら特に問題ないんじゃないかな。……と思うボクの方が何かおかしいんだろうか」
司「いえ、むしろ正常だと思います」
黒い川と言っても誰もオイル・タールで汚れたような川は思い出さなくてよかったと今思いました。
透明感のある腹黒さって何。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます