第9回「読み終わった雑誌」

【問:あなたは、公園で雑誌を読み終わりました。

   読み終わった雑誌をどうしますか?】


秋葉「こういう常識を問われる系の問題って、ふつうに心理テストじゃなくてモラルの問題じゃないの?」

司・忍「カバンに入れて、持ち帰る」

ダンタリオン「ゴミ箱へ放るか、浮浪者の前に置く」

アスタロト「日本では雑誌は資源だろう? ゴミ箱はこの場合まずいんじゃないのかい」

ダンタリオン「ここでお前に常識を諭されたくないんだよ!」

アスタロト「観光神魔としては、この国で最低限のマナーを守るのは最低条件だと思っているからね」

秋葉「ダンタリオンは大使だからなーもはや一般国民状態なモラル感覚だよな」

ダンタリオン「いつものことだが、これは心理テストだ。正直に言え。お前も捨てるだろ!」

秋葉「捨てないよ! これでも一般教養くらいはふつーに出来てると思うわ!」

忍「雑誌って意外と面白いから、買ったものは捨てられなかったりするんだよ」

司「何度か読み直したり気晴らしにもなるからな」

アスタロト「そもそも捨てるような雑誌は買わないかな。買っても大使館の応接室に置き放しておくと大体なくなってるし」

一同「……」

ダンタリオン「お前か。身に覚えのない雑誌を時々置きっぱなしにしてるのは」

秋葉「お前読んでるだろ。それでもって読み終わったら処分してるだろ」

ダンタリオン「知識の悪魔としては、見知らぬ雑誌があったら読みたくなるのは当然で」

忍「アスタロトさんは捨てるのがどうとかだから、そこを処分場にしているという感じですか」

アスタロト「いつではないけどね」

秋葉「ていうか答え! なんなの!? カオスな会話になって来てるよ!」


【答:老後の両親に対する行動がわかります。

   捨ててしまうか持って帰るか?】


一同「……」

ダンタリオン「オレたちは悪魔だからな」

アスタロト「そもそも両親はいないわけで。いてもボクは施設に預けるとかなのかもだけど」

忍「じゃあ公爵は」

秋葉「躊躇なく捨てる」

ダンタリオン「悪魔だからな」

一同「……(片付けたよ、どや顔で片付けたよ)」

忍「でも浮浪者の前に置くって言うところは、さりげに社会的に貢献し、かつ資源のリサイクルという意味で実はすごくいいと私は思うんだ」

司「忍、これ親の話だから」

秋葉「真顔でいいところ評価してやらなくていいから」

忍「公爵の、なんだかんだ言いながら気に入ったら捨てないでうまいこと利用する、っていう人の好さは出ていると思う」

一同「心理分析行ったーーーーーーーーーー!!!!!」

ダンタリオン「それな、オレの専売特許だから。オレの分析はしなくていいから」

秋葉「何ちょっと照れてんの? 今の誉め言葉だった?」

忍「なんだかんだ言いながら気に入ったら、見捨てないで助けてくれる」

司「気を使って言い直さなくていいんだぞ、忍」

アスタロト「人間組はさすがに日本の教育を受けているだけあって、老後も大事にするような回答だったね」

ダンタリオン「面白いからとか何かおかしな感想も混じってたけどな」


 ポイ捨てはいかんです。

 リサイクル推奨(いや、親のことじゃなくて)

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