｢善光寺でも、やっぱり、ひとりで歩いてるんやなっ｣

｢えっ？...あ、イセっちか...うちはええのっ！ひとりで歩いてても...善光寺にみんなと来れただけで！それでええのっ！｣

｢まあ、お友達ほしいって、顔に書いてあるけどなっ｣

｢えっ？ほんまに？...そんなん書いてへんで...｣

｢お友達のめっちゃほしい気持ち、顔にあらわれてるって言ってるのっ！｣

｢あ、そうなんや｣

｢あたりまえやんか！ほんまに顔に書く人おらんわっ...まあ、あやめっちなら、ほんまに書きそうやけども...｣

｢あはは、それな｣

｢ほんまに書くんかいっ！｣

｢あはは｣

｢...まあ、そんなことより、善光寺で、『あやめっちにも、お友達いっぱいできますように』って、お祈りしとくから...｣

｢あ、ありがとう！｣

｢そやから、きっと修学旅行の間で、お友達できるはずやから...｣

｢ほんま？｣

｢ほんまやって！...って、ほら！あやめっちの後ろから、あやめっちのことをギュッと抱きしめてくれる女子のお友達あらわれたみたいやで...｣

｢えっ？｣

｢ほらな｣

｢うわっ！ほんまや...｣

｢ほな、うちは、またね！お友達と仲良く...バイバイ...｣

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