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そんな中……………
小学校生活最後の大会が………
やってきたんだ…………
奇しくも俺は、その時………
原因不明の高熱を出してしまって、
大会に…………
出場できなくなっちまったんだ。
大会を……………
辞退せざるを得なくなった俺は……
“ある考え” が…………
頭の中に浮かんだ……………。
それは…………………
俺の代わりに……………
“シンゴ” を…………
スタメン出場させてあげたい…って。
俺はすぐ、監督に電話した………
《 監督っ、お願いです!!
シンゴを、俺の代わりにっ……
スタメンで使って下さい!! 》
……………ってね。
快く……とまではいかなかったが、
監督は、承諾してくれたんだ……。
そして、当日……………
試合はPK戦にまでもつれ込む……
…………大接戦だった。
相手チームに先制点を決められ……
後がない状況で回ってきた………
“最後のキッカー” が………
……………シンゴだった。
そこで……………だよ、
シンゴは、シュートを…………
…………ハズしてしまったんだ。
俺が思うに…………
その時のシンゴは………
相当なショックを………
受けていたんじゃないか……って。
“自分のせいで負けた” ………
…………そう思っていたのか、
シンゴは………
クラブのワゴン車を降りた後………
一人…………
どこかへ行ってしまったらしいんだ。
なかなか………
家に帰ってこないシンゴの事を……
心配していた家族の元に、
一本の電話が掛かってきたんだ。
シンゴが…………
交通事故に遭った………って。
場所は、田吉神社の表門の………
“小路” …………だった。
………………あの日、
俺が監督に電話しなけりゃ………
シ、シンゴは……… くっ、
死なずに…………
済んだのかもしれない……って。 」
感情的になったせいか………
僕の “視界” は、より一層……
回り出していた…………。
すると、次の瞬間…………
エミが “とんでもない事” を……
…………言い出したのである。
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