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「 ………………、
……………ごめんなさいっ!!
マーくんが…………
……………マーくんがっっっ、
い、今まで…………
そんな気持ちだったなんて………
…………わ、私……………。
マーくんの………………
そんな “思い” を……………
知ってしまったからには…………
私も………………
“あの日の事” ………………
正直に話さなきゃいけない……。
………………私も、
マーくんと……………………
“同罪” なのかもしれない…… 」
エミは…………
泣きながら続けた…………。
「 あの当時…………
私の両親って、共働きで………
学校が休みの日でも………
働きっぱなしで…………。
………寂しそうな私を見兼ねた、
叔父さんが…………
週末になると、よく………
遊びに連れて行ってくれた………。
………… “あの日” ……も、
遊園地の帰りだったわ…………
………………、
家の近くだった田吉神社の………
表門の “小路” を通った時……
………………突然、
〈 ドォォォーーーーーンッ…!! 〉
……………という、
大きな音と共に…………
全身に衝撃が走ったわ………。
その時、叔父さんは…………
今までに見た事のない形相で……
私に言ったの…………
《 エ、エミっ…… 絶対に車からっ…
降りてくるんじゃないぞ…!!
わ、分かったなっ…!!! 》
……………叔父さんは、
確信したのよ………………
人を跳ねてしまった………って。
あ、あの時、私……………
車の窓から、その光景を………
見てしまったの…………
そしたら、そ、そこに…………
血まみれになったシンゴが……。
私は、気が動転して…………
咄嗟に目を閉じた…………。
( な、何も見てない…… 何も… )
そうやって、ずっと………
自分に言い聞かせていたの………。
あの時…………
私に何か出来たとは思えない……
…………………けど、
あの日、あの時……………
私達が “あの道” を………
……………通らなければ、
シンゴは、死なずに………
済んだのかもしれない……って。 」
そう言って、エミは………
涙でぐちゃぐちゃになった顔を……
……………両手で覆った。
すると………………
一人だけ……………
“冷静” ………に見えていた、
『ケンジ』 が……………
………………またしても、
“とんでもない事” を…………
打ち明け始めたのだった……。
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