第45話 何か違う気がする


結局、昨日はマリアンヌ女王と風俗プレイをした後…今度はと全員相手に…はぁ6Pしました…


そして…今は疲れ切って眠っている。


傍には5人の美女美少女が…俺を愛して…


「違うーーーっ!」


「どうしたんだ?理人急に!」


「どうしたの?!理人お兄ちゃん」


「理人、大きな声を出して怖い夢でも見たの?」


「理人様…何かあったのですか?」


「理人さん」


いや、これはある意味男の理想、まさにハーレムだ。


5人の美女、美少女が裸の状態で傍で寝ている。


いや、そんな綺麗な物じゃない…今も俺の体に触れている。


ある者は俺の股間の物をにぎにぎしていたり。


他の者はお尻や胸をさわさわしている。


要は…俺が寝ている間に、明らかに『俺を勃たそうとしている』


これを見ていたら普通の男は羨ましいと思うよな。


だが、俺は気がついてしまった。


考えなければ良かった。


だが『貞操逆転』そんな小説の事を思い出してしまった。


男女の考え方が逆の世界。


この世界は厳密には違う。


だが、男女を置き換えたらどうだ。


頭の中に『此奴ら、俺の体だけが目当てなんじゃないか?』


それが浮かんだ。


こんな世界だから…仕方が無いのかも知れない。


だけど…俺此処暫くSEX以外何もしてない気がする。


普通は男女ってもっと違う事するよな…


この間、マリン王女とした時どうだった?


初めてのキスが、頬でも額でも口でも無く…マリン王女の股間だ。


マリン王女のファーストキスは俺のあれだぞ…


普通に考えて異常じゃないか?


この世界に慣れてきたせいか可笑しく思わなかったけど…なんだか違う気がする。


『恥じらい』が全くない。


だって…此処が男性保護施設で、他の男性が他に移って、今は男性が俺しか居ないからって…全員が全裸か下着姿だ。


良いのかこれで…


『SEXは美徳』らしいけど…何故か心がモヤモヤする。


だが、これってどう言えば良いのか?


「これって愛なのかな…って、まるで性欲の解消を俺でしているだけじゃないかな…そう思えて…」


「理人…あのな、確かに私はお前との肉欲の日々に溺れている!だが、剣に誓って言える、私はお前を愛している」


「理人お兄ちゃん、私だってそうだよ…なんでそんな事言うの…こんなに愛しているのに」


「私だって同じよ! 公爵の仕事以外こうして理人といるじゃない!」


「国と天秤にかける位お慕いしています」


「私だって同じです! ですが、理人さん、何でそんな事いうんですか?」



俺にはこれが『愛』なのか『肉欲』なのかが解らなくなった。


「確かにそうだけど、こうなんて言うか…『恥じらい』が欲しいというか『可憐さ』が欲しいというか…SEXだけじゃ…ゴメン、なんて言ってよいか解らない」


「え~と理人さん、気がついてあげられなくて、本当にごめんなさい!『恥じらい』と『可愛さ』ですね! 皆、1回外に出ましょう…解りましたマリンにお任せ下さい!」


そう言うとマリンは皆と一緒に部屋から出ていった。


絶対に解ってない気がする…任せて良いのだろうか?



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