第44話 王女の69


「理人さん、おはようございます! 今日は素晴らしい朝ですね!」


ニコニコしながらマリン王女が俺についてくる。


理由は解っている…これから俺はマリン王女と犯らないとならない。


いや『持ち物』じゃ可哀そうだから『友達』にしただけなのに…そうしたら…


「そうだな、流石にこの面子で処女は可哀そうだから、今日は貸してあげるよ」


「うんうん、そうだよねマリンお姉ちゃんだけ処女じゃ可哀そうだもんね」


「まぁ、何故こうなったか解らないけど! 姫様頑張って」


「あの、理人様、私は時間制限あったのに酷いわ…」


そんな話があって『今日はマリンの日』になってしまった。


ちなみに明日は交渉の末マリアンヌが半日勝ち取った。


ハァ~


男だからSEXは嫌いじゃ無いよ。


だけどさぁ~ 偶には他の事もしたいよな。


レベルアップもしたいし、冒険もしたい。


ううん、それだけじゃなく買い物やデートもしたい。


これはこれで良いよ…きっと『ハーレム野郎』って言われて羨ましいと思うよな。


だが、全部それだったら、嬉しいのか?


感動は随分薄れるよ…マジで。


マリン王女は確かに美人だよ…だけど、性的対象に今一思えないんだよな…


なんだか『王女様バリアー』というのかそんなのがある様な気がする。


マリアンヌ女王は…無い。


あれは凄い…あんなにエロイ人…うんうんエロゲーの女王様だ。


だが、マリン王女はなぜだろうか?


そういう事をしてはいけないような気がする。



「あの…お相手はして下さらないのですか?」


どうにか個室に入りシャワーは別々に浴びたものの…どうしてもその気にならない。


「王女様と、そのしても良いのか…どうも体が」


「あら…私より偉い女王である、お母さまとはしたじゃないですか…やはり、理人さんは追い出した女なんて嫌いですよね…」


ヤバいな。


今にも泣きそうなウルウルした目でこちらを見つめて来る。


だが…どうしよう?


どうも、調子が狂う。


「いや、どうしても王女様っていうと…そのマリアンヌ女王の時は向こうから…そのされたので…」


「そうですか…」


困ったな。


「そうだ、マリアンヌ女王は王家の秘術や秘宝を使っていたのですが…マリン王女はなにか出来ませんか?」


「ええっ…良いのですか? あれは確かに昔は男性に好まれたと聞きましたが、近年使ったら…自殺者が出るという物騒な物ですよ!」


「だったら、試しに…やって下さい」


「ええっ、良いの? 流石は理人さん凄いですね…それじゃ準備させますわね」


そう言うとマリン王女は廊下に出ていった。


一体、何をするんだろう…


◆◆◆


「理人さん、準備が出来ました、行きましょう!」


え~と何これ…


王家の秘宝ってアダルトグッズな訳…


マリン王女の恰好は…


スケスケのミニスカピンクのセーラー服、しかも下着まで透けているから股の毛まで見える。


それにハイヒール。


まるでコスプレサロン嬢かファッションヘルス嬢に見える。


「凄い…ゴクリッ」


「凄いですね、理人さん…本当の男なんですね! この衣装を見た、最後の男性は絶望の余り城から飛び降りて自殺したらしいですよ」


凄く勿体ない。


前の世界なら、皆ガン見している。


「それじゃ行きましょう」


しかし、再現が凄いな。


マリン王女の胸元には『マリン』という名札まで付いている。


そのまま、マリン王女について行くと狭い部屋に入った。


部屋は薄暗く、小さなベッドがあり、そこにはタオルが敷いてあった。


「それじゃ、理人さん…裸になってそこに仰向けになって下さい」


「ああっ」


これ絶対に昔の異世界人の影響だよな。


横には鏡があり、照明はピンク。


小さな棚にはローションがある。


そして、何故か日本語の貼り紙で『本番OK』って書いてある。


本来は『本番禁止』だけど…この世界はSEXは美徳だから違うのか。


「理人さんは女性の股に口はつけられますか?」


「まぁ…出来るけど」


「凄いですね…それじゃ…」


そう言うとマリンは俺の顔の方にお尻を向け跨ってきた。


「それじゃ行きますよ…あ~む」


これ69じゃないか…


これ、どう見ても、前の世界の箱ヘルじゃないか?


王家に風俗プレイ教えたのは…多分大昔にきた異世界人(日本人)なんだろうな…


確かに、俺は普通の男だから、こう言うのに興味はあるよ。


だけど、流石に風俗は雑誌やネットでは知っているけど、経験はない。


「もう充分ですね…」


そう言うとマリンは俺に跨り腰を振り出した。


マリンの可愛らしい容姿と着替えるコスチュームのせいで、俺は夜中までマリン相手にやり続けていた。


凄いな王家…


マリアンヌだけじゃ無くてマリンも…これかよ

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