47 あれこれ俺が振られた感じ?
月曜日午前九時。
ロープウェーの始発を待って
昔ながらの
そばや
〔シ〕「あっ、やべえ」
慌ててシャモが左腕を見ると――。
〔シ〕「
シャモを
スマホを家に置き忘れた事が頭からすっぽ抜けていたシャモは、大人しくバスに乗り込んだ。
〈
無言で玄関を開けたシャモは無言で台所脇を通ると、無言で自室に続く階段を登って行った。
〔シャモ母〕「何だよ漢太帰って来たのかい。一声掛けりゃ良いじゃないか
丸一日家出状態のシャモに対して、あまりにあっさりとした対応である。
〔シャモ母〕「それにしても随分早いじゃねえか。本当に
シャモの母は
〔シ〕「は、何でそれを」
〔シャモ母〕「
〔シ〕「俺、何で
〔シャモ母〕「暑すぎて頭の中身が溶けちまったのか。試合の後に友達と一緒に
シャモは違和感を感じつつも、ああ、あれねと言葉をにごして自室へ上がった。
シャモの部屋はリフォームされた状態のままである。
シャモは息をひそめてスマホを開き、SNSを確認した。
〔シ〕「
シャモはあわててパソコンを立ちあげる。
〔シ〕「パソコンも日曜日。あれ、試合は土曜だった。試合後に家に帰って
シャモは指を折りつつぼそぼそとつぶやく。
〔シ〕「平川さんのバイクで
〔シ〕「車で
シャモはカラーペンを取り出して、メモ用紙に線を引っ張る。
〔シ〕「またリムジンに乗せられた後みたいに、時間感覚がおかしくなってるんじゃねえか。疲れすぎて変な夢を見てたのか。それとも単に曜日表示がおかしくなっただけ」
考えることを止めたシャモは、電池が切れたように寝た。
※本作はいかなる実在の団体個人とも一切関係の無いフィクションです。
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