32‐3 ハンドスプリングスロー
〈VS
〔松〕「
〔仏〕「八番はまだ一年生じゃねえかな。体の線が出来上がってない感がする」
〔松〕「第一ピリオドの九番に比べると、全体的に細い感じがしますね」
対する『落研ファイブっ』は【ゴレイロ(GK)
〔粟〕「
第二ピリオドの中盤を越えても未だ動かぬ試合に
〔三〕「お前が脱いでどうすんだよ」
〔松〕「えーと、八番
松尾は
〔多〕「服部君、
粟島の叫びにつられるように、エキサイトした
〔松〕「そんな
〔仏〕「聞いてねえぞ」
果たして服部もきょとんとした顔で
〔シ〕「ちょっと言ってみたかっただけじゃねえか」
〔仏〕「
結局大して代わり映えのしないポジションに落ち着いた落研ファイブっだが、良く見ると服部は
〔長〕「あれ、八番スペース欲しがるタイプ」
〔シ〕「タワーになれそうな体格じゃねえな」
〔長〕「右と中央は
〔審〕「ピギイイイイイイっ!」
〔三〕「いい加減あの絶叫にも慣れてきたわ」
〔松〕「ここで餌さんがファールをもらった」
松尾が小さくガッツポーズをしたのもつかの間、餌がタッチラインよりかなり離れて位置取りをする。
〔餌〕「ハンドスプリングスローっ」
スローインの権利を得た
〔長〕「ああまたパンダ君が背中で投げてる! ダメだってそれは」
〔仏〕「止めろっ」
餌のハンドスプリングスローはボールを地面につける時点でファール扱いとなり、またしても味方から散々なブーイングを浴びる事となった。
〔多〕「試合でやるなって言ったろっ」
〔餌〕「えーっ、絶対見せ場になりますよっ」
〔多〕「対戦相手がな」
〔下〕「
〔下〕「すぐプレーに戻らないからこうなるんっすよ」
〔多〕「こう言う時に限って飛島君が休みなんだもんな。
無言でうなずいた仏像の背中をポンと軽く押すと、
〔餌〕「つまんないっ。遊びなのに何であんなに怒るんだよーっ」
〔松〕「そんなに怒ってませんって」
〔餌〕「怒ったもん。もういい、あっちで用事してるから」
〔多〕「放っとけ」
※※※
〔松〕「第二ピリオド残り一分っ。一点ビハインド。まだまだ取り返せますっ」
〔シ〕「ここでメンバー交代か」
〔松〕「右アラ(MF)、フィクソ(DF)、ゴレイロ(GK)が交代ですか。先発組の疲労を考慮したのでしょうか」
〔シ〕「逃げ切り策か」
シャモの発言にうなずきかけた
〔多〕「
※本作はいかなる実在の団体個人とも一切関係の無いフィクションです。
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