第6話 結界

「おい、起きろ」


zzz...


「おい!」


「ん~、何だ」


「おい、お前、なぜここにいる」


「うわぁ、犬が喋ってる!? 夢? これは夢か?」


俺は寝ているところを犬に突然話しかけられ、究極(きゅうきょく)にビビった。


「人間のくせに、どうやって結界の中に入った?」


しかも、やけに威厳のある声だ。


「結界?」


「そうだ。ここはただの遺跡ではない。人間には見ることすら、出来ないはずだ。」


「どうやってって言われても、神様に転送されたとしか、、、」


「神様だと?」


「そう。って、えっ? もしかしたタロウ?」


「なぜ、わしの名前を、、」


「やったぜ。最初のお使いをクリアした。」


タロウの驚きをよそに、俺は1人で大はしゃぎした。


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