第4話 万能コンニャク

「さてと、お腹もいっぱいになったことだし、とりあえず部屋として使えそうな場所でも探すか」


遺跡みたいなところなので、場所には困らなそうだが、


「何かが出てきても困るし、あまり奥にはいきたくないなぁ。この辺でいいかぁ」


とりあえず雨・風を防げそうなところを今日のねぐらに決めて、もう一度、アイデアノートをひろげて見た。


名称:万能コンニャク

機能:欲しい効果を念じながら、取り出すと、その効果を持ったコンニャクになる


「おお、コンニャク屋の息子に生まれて良かったぜ。父ちゃん、母ちゃん、ありがとう!」


改めて両親よりも先立ってしまった不幸を詫びつつ、感謝を捧げた。


(ベットのようなコンニャクになれ)


気を取り直して、こう念じながら、コンニャクをリュックから取り出すと、みるみるベットサイズに大きくなって、床に広がった。


「おお、この弾力性は最高だな」


俺は横になって、悦に入った後、その日は眠りについた。


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