おまけ そのに! しおんのにちじょー!

「あのねあのねー!」

「んー? なんだ?」

「きょー、たのしかった!」

「そうかそうか。楽しかったなら何よりだ」


 おにーちゃんがあたまをなでてくれた! うれしー!


 うれしくてぎゅーってしたら、おにーちゃんもうれしそーにしてくれた! もっとうれしー!


「でもねでもね、たのしかったのと、こまったのあったからおはなししていいー?」

「ああ。お兄ちゃんに聞かせてくれ」

「まかせてー!」


 おにーちゃんにぎゅっーってする!


「えっとねー! あのね!」


 ◆◇◆◇◆


「紫苑、茜、柚。朝だよ」

「んむー?」


 ねむるのだいすき! おねーちゃんにおこされるのもすき!


 ねたふりをしていると、おねーちゃんにほっぺたをつんつんされた!


 ちっちゃくめをあけると、おねーちゃんとめがあった!


「す、すー、すー」

「うーん、寝ちゃったかー」


 しおん、えんぎ? じょーずだねってせんせーにほめられたもん!


「今日はお兄ちゃんの事迎えに行こうと思ってたんだけど無理かなー」

「おにーちゃん!」

「とーやにぃ!」

「あそぶー!」


 おにーちゃんとあそべる!


 おねーちゃんはしおんたちをみてわらってた!


「ん、おはよ。紫苑、茜、柚」

「おはよー! おねーちゃん!」

「おはよー!」

「おはよーー!」


 おねーちゃんにおこされるのすき! おにーちゃんにおこされるのもすき!


 ◆◆◆


「おにーちゃん!」

「紫苑。みんなも。迎えに来てくれたんだな」

「ん、たまにはね。別に毎日でも良いんだけど」


 おにーちゃんになでられるのすきー!


 ぎゅーってされるのはもっとすきー!


 でも、じゅんばんこ!

 あかねとゆずがぎゅーってされるのみるの、だいすきー!


「じゃあ、明日は俺が四人の事迎えに行こうかな」

「ほんとー!」

「わーい!」

「やったー!」

「良いの?」

「ああ。俺が行きたいんだ」


 あしたがたのしみ!


 うれしくて、あかねとゆずとおにーちゃんをぎゅーってして!


 おにーちゃんがぎゅーってしてくれてうれしかった!


 ◆◆◆


「しおんちゃん!」

「やー!」


 さいきん! なやみができたの!


「すきー!」

「やー! しおんはおにーちゃんがすきなのー!」


 はやてくんにすきー! っていわれる! なんかやー!


「しおんはおにーちゃんのおよめさんになるの!」

「うぅ……」


 はやてくんがとまった!


「おにーちゃんはねー! やさしーの! すっごく!」

「ぼ、ぼくのほうがやさしいもん!」

「おにーちゃんはしおんをこまらせたりしないもん!」


 ぷいー! ってあっちをむいて、せんせーにはしる!



 しおんはおにーちゃんとけっこんするんだもん!

 あかねもゆずも、おねーちゃんも! おにーちゃんのおよめさんになるんだもん!


 ◆◇◆◇◆


「ってことがあったのー!」

「そ、そうか……はやて君を好きになったりしないのか?」

「むー! ぎゅーするよ!」

「それは嬉しいんだが」

「えへー! しおんもうれしー!」


 おにーちゃんをぎゅーってする! おにーちゃんのにおいがする! だいすき!


 おにーちゃんにほっぺたもちもちされるのもすきー!


「おにーちゃんだいすき!」

「……ちょっと教育方針を考えないといけない気がしてきたな」

「おにーちゃん。しおんのことすきじゃないの?」

「いや。大好きだ。目に入れても痛くない」

「えへー! じゃーしおんたちおよめさんにしてねー!」


 おにーちゃんのほっぺたにちゅーをする! だいすき!


 もちろんおねーちゃんもだいすき!


「えへー!」

「あまえんぼさんめ」


 おねーちゃんにぎゅーってする! おねーちゃんにほっぺたうりうりされるのもすき!


「大好きだよ、紫苑」

「しおんもだいすき!」


 おねーちゃんはおでこにいっぱいちゅーをしてくれる! おかーさんもそー! だいすき!


 しおんもおねーちゃんのほっぺたにちゅー!


「可愛すぎてそろそろ鼻血出そう」

「おねーちゃんちーでるのー!? ばんそーこー!」

「ああ、大丈夫。言葉の綾……あー。あれだから。別に血出ないから」

「よかったー!」


 よかった!


 おねーちゃんのつぎはー! あかね!


「あかねだいすき!」

「ぼくもしおんだいすき!」


 ぎゅー! ってするとぎゅー! ってされる!

 あかねとゆずはおんなじくらいのおっきさだからぎゅー! がかんたん!


 しおんもはやくおにーちゃんとおねーちゃんとおんなじくらいおっきくなって、もっといーっぱいぎゅーする!


「あかねのほっぺたもちもちー!」

「しおんのほっぺたもちもちー!」


 ほっぺたをもちもち! ぷにぷに! たのしー!


「ちゅー!」

「ちゅー!」


 ほっぺたにちゅー! あかねもちゅーしてくれた!

 うれしー!


「じゃーさいごはゆず! ……おひるねちゅー?」


 ゆずにぎゅー! をしようとしたのに。ゆずはこあらさんのぬいぐるみさんにぎゅーってしてた!


 こあらさんはてきなのかも!


「ふふ、大丈夫だよ。紫苑、柚にぎゅーってしてきてごらん」

「わかったー!」


 ゆずをおこさないよーにそーっとあるく!


 ぬきあし、さしあし、えーっと? にんじゃあし!


「ゆずー?」

「すやー、すきー」

「しおんもすきー!」


 せなかからぎゅー! ってする! 

 ゆずはまだねてる!


 でも、こあらさんをはなしてぎゅー! ってしてくれた!


 こあらさんのぬいぐるみさんにかった!

 しおんはかった!


「むにゃ……しおん」

「ゆめにしおんでてる!」

「しおんだいすきー……むにゃ」

「えへー」


 ゆめのなかでもゆずにだいすきって!

 えへー!


「しおんもゆず、だいすきー!」

「むにゃむにゃ」


 ほっぺたにちゅー! ぎゅー!


「……今日はぎゅーとかちゅーをしたい日なのか?」

「そー! みんなだいすきだもん!」

「そっか。じゃあお母さんが帰ってきたらお母さんにもぎゅーしてあげないとね?」

「するー! あたらしいおかあさんにもするー!」


 そういえば! さいきんしおんにおかあさんがふえたの!


 あたらしーおかーさん! やさしー! おかしくれる!

 おにーちゃんにちょっとにてるからすきー!


「……ああ。次会った時にしてあげたら喜ぶと思うよ」

「じゃあいっぱいぎゅーする!」

「ああ。ありがとう」

「えへー!」


 おにーちゃんになでられた!


 ◆◆◆


「おにーちゃんとおねーちゃんとおふろー!」


 みんなでおふろ! 

 でも、おにーちゃんとおねーちゃんはたおるをまいてた! なんでだろー?


「……大丈夫。ミア。見てないから」

「ん、ん。わ、私も見ないように頑張る」

「……?」


 どーしたんだろー?


「あかね、あたまあらったげるー!」

「わーい! ありがとー、しおん!」


 あかねのあたまをごしごし……はいたいから、もみもみあらう!

 なんか、あたまをもみもみあらうと、けっこー? がよくなる? って!


 けっこーよくなるならやらないといけない!


「えへ、くすぐったいよ、しおん」

「あれー? てれびではきもちいーっていってたよー?」


 むずかしー!


「……ふふ、紫苑。あれはもっと歳とって、お仕事とかで疲れた人が気持ちよくなるやつだよ。茜くらい幼かったらまだ全然血行とか悪くなってないし」

「そーなのー?」


 そーなんだー。ざんねん。


「ほら、二人とも。お姉ちゃんが頭洗ったげるよ」

「わーい!」

「やったー!」

「じゃあ俺は柚だな」

「わーいー!」



 みんなであたまをあらってもらう!

 きもちー!



 おふろたのしー!


 ◆◆◆


「おやすみの時間だよ、三人とも」

「んんぅ……」


 おやすみのじかん! でも、このじかんになるとあかねがさびしそーにする!


「あかね」

「んー」

「あしたもいーっぱいおにーちゃんとおねーちゃんとあそぼーね!」

「……! うん!」


 あかねもおにーちゃんとおねーちゃんがだいすき! もちろんゆずも!


「ゆずはもーおねむ!」

「んー……むにゃ。まだおきてるー」


 ゆずはおひるねもよるね? もだいすき! あさね? もすき!


 でも、ねむりすぎるとおにーちゃんとかおねーちゃんとかおかーさんにおこられる!

 ねむりすぎもからだによくないらしい!


「紫苑、おいで」

「……! おねーちゃんすき!」

「ふふ。私も好きだよ、紫苑」


 おねーちゃんをぎゅー! ってする! ふわふわー!


「おねーちゃん」

「んー?」

「しおんもおっきくなったらおっぱいふわふわなるー?」

「ふふ。なるよ、きっと」


 そーなのかなー? なってほしー!


 ふわふわなって、おにーちゃんをぎゅー! ってするの! ふわふわたのしーから! おねーちゃんもぎゅーってする!


「えへー」

「ふふ。あまえんぼさんめ」

「にへー」


 おねーちゃんになでなでされるのすきー!


「じゃあ茜と柚はこっちだな」

「おにーちゃんすき!」

「わたしもー!」


 ゆずとあかねもたのしそー! うれしー!



 でも、おねーちゃんにせなかをとんとんされるとねむくなってくる。


 しあわせー。


「おやすみ、紫苑」

「おやすみー、おねーちゃ……はっ!」


 おもいだした!


「おかーさん、ぎゅーってしてない! ちゅーも!」

「お母さん、帰り遅くなるみたいだから。明日起きたらぎゅーもちゅーもしようね」

「そーなのー?」

「そーなの」

「わかった!」

「うん、偉い偉い」

「えへー」


 じゃーあした! ぎゅーもちゅーもしよー!


「じゃ、今度こそおやすみ。紫苑」

「おやすみー! おねーちゃん、おにーちゃん、あかね、ゆず!」

「おやすみ、紫苑。茜も柚も」

「おやすみ!」

「おやすみー……むにゃ」


 ゆずもあかねもねむそー。


 しおんもねむいー。



 ぎゅー! ってめをつむる! おねーちゃんにとんとんされる!


 ふわふわしてきたー。そろそろねむれそー。


「また明日ね、紫苑」


 またあしたねー。おねーちゃん! おにーちゃんも! あかねもゆずも!



 きょーはこまったこともあったけど、いっぱいたのしかった!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る