第11話 長者原SA
長者原SA
ここのSAまで来ればあともう少し、距離的にはこの手前にある鶴巣PAでガソリンを入れても良いのだが、それは自分のバイクに残ったガソリンの残量次第。
ここまでで約450k、時刻は4時、最速を目指す奴らは既に青森に到着している頃。
早く到着したい俺はガソリンを給油するとすぐに本線へと復帰して行く、まだ空は暗いままだが、この先は1時間もすると徐々に空も明るくなって行く。
朝もやの中をスピードで麻痺した腕に力を入れる、既に足は筋肉痛と言うより軽くツッてしまい通常のポジションでは運転さえもままならない。
バックステップどころかタンデムステップに足を置き、アクセルワークだけで運転して行く。
SAにはさすがに疲れたのか何人かがバイクの上で寝て居たりSAのイートインでコーヒーを飲みながら寛いでいる。
時間的にはまだ7時の船に間に合うし、中にはここまではガッつり走り後はそこそこで走ると言うやつもいる。
まあ皆船の時間は決まっているのだし、その船への搭乗申請が打ち切られるまでに到着していればよいのだ。
ちなみにこの時点で船の予約はしていない、まあ事前に調べた船便、7時発の船に乗る根性があるのなら予約して置いても良いだろう。
俺は頭の中で燃費とガソリン残量を計算しながら次のSAへとバイクを走らせる。
そこが最後の給油となるのかというと、距離的には安全を考慮して津軽SAにも寄って行く。
どうせ時間的には余裕があるのだから5分ぐらいの寄り道であれば到着時間はさほど変わらない。
紫波SAから先へと進むと八戸道への分岐がある、ここまで来ればあっという間。
勿論進路は青森JCTへと取る、途中津軽SAで東北自動車道最後の給油をすると出口の青森JCTまではあと数キロ、ここまでくると既に空は明けて徐々に日が照って来る。
朝焼けを右手に見ながら青森のジャンクションの出口へと向かい一番左側のゲートで料金を支払う。
給油回数は全部で6回、高速道路上の走行距離は740kと出るが、大体700kと計算しておいた方が良いかもしれない。
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