彼女と海
「準備できた~?」
「よし、いこっか」
「ガスよし!! 電気よし!! 水よし!!」
「戸締りよし!!」
「それじゃあ、楽しい旅行へレッツゴ~!!」
「ほれ」
「なにって手、繋いでくれないの?」
「えへへ」
「楽しみだね~」
「水着新調してもらったんだ~」
「楽しみにしててね」
「どんな水着かはついてからのお披露目だから内緒~」
「♪♪~」
「お泊りってなんだかいつもと違ってドキドキするね~」
「家にいる時と違って、外で二人っきりだもん」
「新幹線の番号は……ここだね」
「窓側とどっちがいい?」
「じゃあ、窓側が私だね~」
「優しいな~(ボソっ)」
「はい、お弁当とお茶」
「彼女の旅行弁当だよ~」
「今回は色々、頑張ってみました」
「それより、ゲームしよ」
「すっかりはまってるよ~」
「最新イベントの武器、可愛くて全種類欲しいんだ~」
「剣と槍はゲットして、残りは弓・刀・短剣・防具・魔道具・杖・盾かな」
「私のアバターは使わないの多いけど、可愛いしコレクションとしてほしいの!!」
「君のウエハースと一緒だよ、全種類揃えたくなる気持ちわかるでしょ?」
「手伝ってよ、お願い」
「え、刀持ってるからあげる?」
「ドロップ品はトレード出来ないでしょ?」
「あ、そういう事……そう言えば、君色んなアバター持ってたね」
「君のキャラで鍛治と合成キャラいたっけ」
「私は何をあげればいい?」
「マネーなら少しあるけど」
「え、弁当くれたから要らない?」
「……じゃあ、有難くいただこうかな」
「え!? ちょっと待って!?」
「この武器最新の武器じゃん!! 本当にいいの!?」
「え、剣も!?」
「私に何させるきよ?」
「もしかして、宿は君に任せてるから混浴で一緒に入ろうとか!?」
「別々? なんだ……」
「期待なんてしてないわよ!!」
「流石に、まだ駄目だからね!!」
「一緒に寝るのはいいの!!」
「さ、残りの武器集めよ」
「自分で集める事にも意義があるから、後武器、大事に使うね」
「どう? 可愛い?」
「ん? トレード?」
「この武器にはこれが似合う?」
「……前から思ってたけど、どれだけやりこんでるの?」
「休み時間や帰りにやってる?」
「そうなんだ」
「じゃ~ん、可愛い?」
「えへへ~、ありがとう」
「これ、見た事無いけど、どこで手に入るの?」
「限定品!? そんなのいいの!?」
「たくさんあるから……一回君の倉庫見てみたいわ」
「うわ~、凄い量だね~」
「月額パックで拡張してる?」
「月三千円!?」
「高くない?」
「そんなもんなのかな?」
「前々から思ってたけど、金遣い荒くない?」
「まぁ、好きなものにお金をかける面では何も言わないけど、借金だけはやめてね」
「あるっていうじゃない? 推しの為に借金してまで貢ぐとか」
「私を大切に思うなら、絶対やめてね」
「私が最推しとか言うのやめて、恥ずかしい!!」
「でもそっか、えへへ」
「それじゃあ、推しの為に一緒に素材集めしようね」
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それでは次回、お楽しみにお待ちください!!
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